2012/02/18 てい先生講義1
中国元極功法二部 「元極修真原理」
法訣
心印応明鏡 信定持以恒
徳養浩然気 正身滅無明
観訣除百病 念化動静生
悟定通霊妙 性命同帰根
無人無我地 一字放光明
増田
中国から「てい」先生 と「おう」通訳のお二人をお迎えして元極の修真原理、法訣についてご説明をして頂きます。
お二人は私が元極を始めました20年くらい前に日本に来て頂いていろいろ教えて頂いた、てい先生は私の兄弟子にあたります。てい先生は元極支部の副会長をずっとやってこられました。中国一の大きな支部で、会員数は約10万人くらいの会員を束ねてやっておられたわけです。
1999年に法輪功事件があって、元極の普及が不可能になったので、その後は主に点穴、今回も時間をとってやって頂きますが、てい先生は14,5才の頃から45年ぐらい気を使ってツボからエネルギーを入れて経絡を通して病気を治すということをやってこられました。達人の域に達しておられる方です。
今から法訣についてご説明を頂くわけですが、その前に一つ皆さんにお伝えしておきたいことがあります。それは今まで伏せておりましたが、昨年の12月3日に張先生がお亡くなりになりました。それから一月も経たないうちに、あそこにも写真のあるお母さんが97才でお亡くなりになられました。これはどういうことかというと、先程言ったように中国国内では、元極功法を広めることが出来ないような状態になっていましたので、神界の方に行かれて、そこから実質的に我々に対してご指導、あるいはお導きを頂くことを選択されたということです。元極功法で難病と言われるような病気を自在に治せるお力をもっていらっしゃる訳ですから、ご自分の病気を造ることは容易いことです。
ただ、残された我々は元極の教えをしっかりと守り、発展させていかなければならないと思っています。
元極秘録の中に「修行を積み、創新と突破に努めること」という一行があります。これは、張先生のお母さんが、張先生に繰り返し繰り返し諭して、聞かせた言葉です。それを忘れないように伝統を守って、新しいものを作り上げていく、これを我々もしていかなければならないと思います。今日は是非しっかりと勉強して皆さんの力をつけていって頂きたいと思います。よろしくお願いします。
てい先生
今日ここで日本で元極学を頑張っていただく学友の皆さんとお会いできて大変嬉しく思っております。増田先生と20年前に知り合いまして、私も増田先生と同様に張先生の弟子として頑張ってきております。張先生は亡くなられましたけれども、文化財産でもある元極功法を残して頂きました。我々はこの功法に沿って続けていくのが使命であります。
今日は二部功法の修真原理について説明させて頂きます。教えるというよりも、皆様と一緒に、ここで修練していきます。増田先生もいらっしゃいますので、お互いに切磋琢磨という形で頑張っていきます。元極学の二部功法は「鴻蒙済判法」と言いますけれども、非常に大切な部分であります。一部功法は、天・地・人が生まれるという段階ですが、二部功法「鴻蒙済判法」は、一部功法を基礎として、その基礎のさらに一歩上に成り立っている功法であります。
一部功法の人、天地の上で、二部功法では、日と月という段階です。所謂真の陰と真の陽が生まれる段階であります。二部功法の具体的な修練の方法としては、中丹田、命門、中黄庭を修練します。皆様ご存じだと思いますが、人間は生まれながらにして先天の三元をもっています。それがだんだん成長するに従って、先天のものが少なくなってきます。そして我々の後天の修練によって、天地の気を体に吸収して、気を補います。
常に静功という形で自分のエネルギーを体の中で調和させます。それによって体内では、元光が生まれてきます。二部功法では、太陽と月のエネルギーを吸収して、身体の中で真陰と真陽に生まれ変わって、気を補足します。こういう後天的な修練によって、消耗している先天的なエネルギーを後天的なエネルギーが補います。
中国の歴史の中では、徳を持っている仏教あるいは、道教のある方が、非常に重視しているのが胎息です。世の中で生き物として長生きするのは、亀と蛇です。長生きできる理由は、亀も蛇も両方ともの太陽と月のエネルギーを常に吸収すると考えられています。亀の生習慣は、昼は太陽の気を吸収して、夜になると月の気を吸収します。旧暦の1日と15日のように、太陽や月のエネルギーが大きい時に、ほとんどの亀たちが出てエネルギーを取っています。そういう太陽と月からエネルギーを取ることを錬丹とも言います。
二部功法では、陰中陽と陽中陰を修練しますが、その中間に中黄庭が有ります。陰中陽、陽中陰は丹田のところを言います。元極で言いますと、丹田に錬丹する。中国では、落宝と言います。元極では錬丹と落宝と言いますが、皆さんご存じだと思いますが、道教の方では、昔から錬丹という功法があります。それが、深く修練されている方は初めて錬丹に至る所です。
仏教で言いますと、舎利を修練すると言います。相当高い段階、相当修練されている段階、舎利の処まで行きます。こういう修練の方法論としては、中国では、功法は教えますが、原理は教えません。ですから、相当深い段階に入るのが難しいのです。
先程言いました、錬丹と落宝の時間帯としては、旧暦の1日、3日、13日、15日です。一日の中では、4つの時間帯になります。子の刻(23:000~1:00)、卯の刻(5:00~7:00)、午の刻(11:00~13:00)、酉の刻(17:00~19:00)です。4つの時間帯は非常に肝心であります。これらは、太陽と月からのエネルギーを取るにはいい時間帯で、効果が高くなります。
先程言いましたように、修練の方法は教えますが、原理を教えないというのが昔の中国のやり方です。元極学では、張先生がすべて公開しました。功訣までも教えています。初めて元極学を勉強しても、理論までも身に付けることができますから、中国では元極学院で「少し勉強するだけで、時間が短くても、それなりのパワーを感じることができます」とよく仏教や道教の方に言われます。
元極学の二部功法では、性と命の両方を修練します。元極の修練は、体の内部で修練すると同時に、体の表にもでてきます。感じれば外からもわかります。自然に他の人にも外からも感じることが出来ます。
道教とか、仏教とかでは、「悟り」という言葉がありますが、原理は教えません。本人に知らないうちに修練させて、そのうちに「悟れば、わかる。悟らなければ、そのまま続ける」というのが方法です。元極学では、法訣まで公開しています。
教科書の中で張先生が書かれていますが、修練というのは、全身と天地宇宙が一体となって、一緒に修練します。修真の原理としては、中身が豊富で、勉強しても勉強しても奥深いものです。タケノコの皮をむくように、むけばむくほど真のようなものが出てきます。
道を修練するのは微妙な処から修練します。微妙な処から芯(真)のようなものがでてきます。