『達磨大師の神』より 11
洗随経の力を、静功でも使えるように、静功でこそ、その力を発揮させることが重要です。
上から下に、右回りに気のエネルギーが降りてきます。
洗髄経が働きます。身体の周りを、右回りに骨の周りを巡ります。
胴体だけでは無く、手も足も右回りに巡ります。
頭 ――> 胴体 ―> 尻 ―> 足
ˈ―> 手
上から下に、右回りで気が降りる。(この時間は約1分くらい)
いくつもの気の輪っかが、体中に巻き付き、右回りに上から下へと下りていきます。
その後、30秒ぐらいは飽和状態になって、気は充満しています。
右回りがゆっくりと止まって、飽和して調和、その後ゆっくりと下から上に上がっていきます。
左回りの準備を始めます。
再び気のエネルギーの輪が、身体に巻き付くように、骨に沿って移動し始めます。
下から上に上がっていきます。
左回りに、ある程度のスピードを保ちつつ移動します。
下から上がっていくときにも約1分程度。
上に上がってしまうと、気のエネルギーは飽和状態になって、次の準備を始めます。
その回転の終了と飽和状態、そして次の回転の準備時間は、やはり30秒ほどです。
頭 <―― 胴体 <― 尻 <― 足
↑
ˈ― 手
これをずっと繰り替えしながら、静功であっても、身体には常に気が巡り、気が満ちて骨を洗い、筋肉をほぐしています。
少しの動きも無い静功ですが、常に気は動き、身体を癒し、
心は定まり、一向に動じず、定心は恒常的に継続されます。
身体のこりや不調和はなく、塊のように動かずにいて心安らかに動じない。
これが叶う静功となります。
易筋経は身体の外側の筋肉に働くだけでは無く、内臓にも働きます。
内臓には邪気を搾り出すような力が働くようになっているのです。