『達磨大師の神』より 10
洗髄経は、骨の働きを良くするために、血液を循環させ、
循環させることによって、骨の働きが良くなって、血液を生み出す。
歩くのに、右足を出した後には必ず左足を出すようなものです。
修練にしても、功を高めて、徳を高める。功を高めて、徳を高める。
というように、車の両輪のようにして上がっていくわけで、
片方のみでは先には進めることは出来ません。
それと同じことを、肉体と心、肉体と心、というように、
達磨大師は上がっていかれたのでしょう。
それを表しているのが、太極図だという事。
つまり、全ては入れ子の状態で進展していくのであって、
絶対的な原理一つで何かを進めるのではないという事です。
そのように宇宙の仕組みというのは、階層の違いはあれど、
皆同じような仕組みの繰り返しが行われているものなのです。