『達磨大師の神』より 5

これから私が、洗髄経と易筋経の極意について、お話し申し上げます。

私は、洗髄経を考案した後、易筋経を創り上げ、

体力の維持に努めました。

洗髄経によって、易筋経が出来上がった経緯を、お話しています。

洗髄経によって、骨の隅々に、気のエネルギーを行き渡らせたものの、

取り巻く筋肉の委縮を取り除かなければ、全ては上手くいきません。

どちらかが完全に先に出来たのではありません。

易筋経を完成に近づけながら、洗髄経も進展させていったのです。

洗髄経によって、筋肉をほぐす力を優先し、

易筋経を完成しながら、洗髄経を創り上げていきました。

洗髄経は髄のなかに気を通し、

エネルギーの力で同じ姿勢によって渋滞する血液を流し、

骨を清浄に保とうとしたのが、その役割でした。

洗髄経によって、骨に活力を与え、

健康な骨の状態を保ち続けたのです。


宮本武蔵が描いた達磨大師

若い頃の達磨大師を描いてみました。