「達磨大師の神」と話す 14
動物の肉を喰らうと、
自分は無碍に食べられたくはないという強いマイナスの意識を喰らうことになります。
そうすると、精神的な乱れが生じます。
私は、只ひたすら座っているだけですから、
何の乱れも無いように見えて、少々の乱れは座り続けることを苦痛にします。
もちろん、たいした乱れではありません。
多くの者が、肉を食らっても平気なのですから、たいした乱れは生じませんが、
ちょっとしたことも気になる、大きな変化の無い座り続ける毎日の私には、
その猛獣の顔があまりにも恐ろしくて、嫌だなと思い続けていました。
しかし、嫌なのは向こうなのです。
向こうの猛獣も、食べられて嫌だと思っています。
そして、私もこの顔が目の前に出てきては、とても嫌なのです。
そういうことです。
まったく肉を食べないでいると、
穏やかで安らかな修練を続けることができました。