「達磨大師の神」と話す 4
## 9次元におられる達磨さんに伺います。
少林寺拳法をだるまさんが、伝えたのですか?
また、達磨さんが弟子に教えたという易筋経や洗随経は、
その通り弟子達に伝えられたのですか?
それは、もちろん伝えたのですが、現代には伝わっていません。
伝えたことを出来るものが居なかったからです。陰も形も有りません。
私は、ひたすら座っていただけです。
ただただ、座っていました。
決して、武術を教えたわけではありません。
しかし、座ったままでも出来る、易筋経や洗随経を教えたのです。
それが、武術に変わりました。
つまりは、座ったままで、それが出来る者がいなかったので、
身体を動かして、それらを受け取るしか、彼等には道がなかったのです。
わたしは、武術を教えたわけではありません。
それは大きな間違いです。
それが伝説です。
私は仏教を学び、仏教で得た安らぎのための、座って修練をする原則を守っていました。
私は、ただただ、ひたすら座り続けて修練をしたのです。
その姿はひたすら美しい。あまりにも美しいということ。
皆が出来ないことを私だけが出来たということも、いとも容易く伝わっていますが、
座っていても気がめぐる、その極意は伝わらなかったので、武術になってしまったのです。