痛みと修練

ある修練者の足、くるぶしの下が痛くなったなったそうです。

痛みがひと月近くも続くので、医者に行って調べてもらいました。

レントゲンなどを撮って、いろいろ調べた結果、原因は分からずじまいでした。

足の甲や湧泉界隈も腫れて痛んできたので、何回か医者に通ったところ、

「注射をうちましょう。」

と痛いくるぶしの辺りに注射を打たれました。

それでも痛みを取れず、腫れも引かないので、今度は

「レーザーをかけましょう。」

ということになって実施したそうです。

その結果、多少腫れが引いたものの、痛みは依然として取れませんでした。

それはそうでしょう。

原因を分からないのにあれこれやっても良くなるはずもありません。

その後、練功に来て、その話を私が聞きましたので、

「湧泉と外湧泉に邪気が詰まって渋滞して出れないでいる。」

と判断しました。

そこで、「按摩をしてみましょう。」と言って、

湧泉と外湧泉を同時に、十二字真言10回分擦りました。

その後いくつかの修練をして一緒に帰るとき、

歩き出したら、何の事は無く歩いているので、

痛みはどうしましたかとお聞きしたら、

「あら? 痛くないわ。」と言います。

按摩をしていた時間は、わずか2分そこそこでした。

たくさんのお金と時間を使い、長期間、痛みに耐える事をせずとも、

ちょっとご自分で按摩をするだけで簡単に痛みをとることができたのに、

ご苦労様でした。


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