邪気の吹き出しについて 9
通常、足のたこは、邪気の吐き出し口ですが、
反対に、この位置からエネルギーを入れて、内臓にエネルギーを補給する。
さらに、邪気も排泄する。
これが足裏マッサージの気持ちよさであり、点穴整体の極意なのです。
しかし、そのことを理解してやっている施術師はほとんど居ません。
それでは、例えば膝の下の汚れたところから、エネルギーを入れてあげると、
踝と膝の下の通じるところ、消化器系の内臓は良くなるのか??
其の箇所から入った三元エネルギーは、経絡を通って、先に申し上げた内臓などに到達します。
内臓に気が充満して充足すると、そこから悪いモノ・邪気が排泄されます。
内臓、消化器官の邪気は、特徴的に身体の前側を通じて、
任脈を通って、前側を通じて、踝に出てきます。
本物の点穴整体が、力を入れて揉むことなく、回復していくのにはこうした絡繰(からく)りがあるからです。
また、邪気は膝下の中央部にも流れ込んでいますが、
足の三里の位置で、気の流れが悪くなっているのが判るように、この三里からも消化器官に繋がっています。
そして、ココを通路としている他のリンパなどにも、
気の充足を手伝うことになりますから、補助的にも、足三里に気を流すと良いでしょう。
腎臓を補充するには、踵、三陰交が有効です。
膝裏については、また違った免疫異常の邪気の吐き出し口となります。
膝裏、肘の内側は、アトピー、アレルギー体質の者には、湿疹の好発部位です。
免疫器官類の特徴的な邪気の吐き出し口ですが、
胸腺をはじめとする免疫器官の邪気の吐き出し口となっています。
肘の外側は、解毒と関係するところと繋がっています。
つまり、腎・肝・肺です。
肺は他の二カ所に比べ、接続が若干弱いと思われます。
肘の外側ではなく内側は、 先ほど書きましたように、肺、胸腺の出口となっています。
臀部の環跳穴は、より邪気を排泄するために、吸い出す働きをしています。
ここから気を注入すると、解毒に関わって、肺・腎臓・肝臓にも、広範囲に気が送られます。
吸い出すというのは、経脈を活発化させる働きがあるのです。
「私には、気を入れるなんてことは出来ない。」
と思われている方も多いのかもしれませんが、ご自分の不調箇所に通じるツボに
手を当てて(労宮ツボ)、
十二字真言を唱えれば、立派に気を補充することが出来ます。