人の構造について 8
意識 4
そして、「顕在意識」、「潜在意識」、「本性」、「魂」これら四つの意識を包括的に
「心」という五つ目の意識が和合するように働いています。
この五つの意識の中で、「心」は、ちょっと性格が他と異なります。
「心」は、他の四つの意識を和して働くように調和させる事が、大きな仕事の一つです。
これら五つの意識は、受精後約四ヶ月で肉体にセットで入る事となりますが、
心は潜在意識から分かれるようにして派生する意識で、
分かれた後は全く別物として働き、独自の動きをします。
そして、また、その人物が肉体を失った時に潜在意識に吸収されるように消滅します。
心には上述の四意識の調和という仕事の他に、
各意識間の情報伝達をするという仕事があります。
「もとつきわみ図」を見ていただければお判りのように、
心は他の全ての意識と接しています。
よってそれぞれの意識間に介在するように、情報の媒介をします。
また、最外郭に位置していますから、外部からの情報(元音)も各内部の意識に渡すことが可能です。
しかし、この心の存在すら明確に認知していない現代人が、心を上手く使えるはずもなく、
殆どの人が顕在意識と物体としての肉体のみで生きるという、
自らの役割を果たすことなく生き切ってしまうような事に成り下がっています。
元極功法では、連綿たるその長い歴史の中で、
高徳の士達の厳しい修練で開発された心の制御法等を、
独自の「伝訣」や「伝音」という伝達方法によって、今に伝えてきています。