総訣 2
張志祥先生のお答えです。
十字真言は、宇宙から届いた 暗号です。
それを、まことしやかに説明するために、十ヶ月の胎音だと説明しました。
それは、ちょうど十文字だったからです。
発展的にふくらんで
「でぃん」で、終了するということは、ひとつの法則がありました。
あなたがたの十二字真言が「う」で終了するように、始まりから発展して、終わりがある構成だということは同じです。
あなたが、十二字真言の一文字一文字を説明できないのと同じように、
十字真言の一文字一文字も説明ができません。
それで、便宜的に胎児の音だと説明したのです。
十字真言は、私が世間に公開するにあたって、知らされた真言であって、
元極功法は、もとより、無言で修練をしていました。
多くの人々に公開するにあたって、
念訣に集中することによって修練をしていくという方法が求められたので、
神によって宇宙の暗号が知らされたのです。
この暗号を知らされて、使うことが解かれて、許された訳です。
元極功法の「無字真経」はもともと音(おん)も声(せい)も形もないものでした。
通常の瞑想と同じように、ただひたすら黙って座っているだけのことでした。
その中で、ある高いレベルに到達する高徳の者達のみが、
無字真経を悟るのです。
これが、所謂「無心無為」の境界です。
しかし、一般に公開するにあたって、そこまでの導きの手法として十字真言が知らされたのです。
ですから、「十ヶ月の胎音」という方便の片方で、
「意味を考えず、ひたすら念訣しなさい」と、諭しているのです。
しかし、このようにいくら説明したとしても、判らぬ者には理解できないのです。