「性同一性障害」「多重人格」について 18

心という意識は、そうならないように働く意識ですから、表には出てきません。
しかし、残り4つの意識は出てくる可能性があります。

ところが、多重人格について少し調べてみると、
過去の症例には、4つどころか、10も20も人格が顕れてくるものが報告されています。

これでは、4つの意識の入れ替わりだけでは理屈に合いません。
これを解く鍵は、「性同一性障害」のところでも少し書きましたが、人の人格というものは、
表に出ている意識とイコールではないことにあります。

意識の経験や持っている情報によって紡ぎ出されるものが人格であって、
またこれ複雑な話になりますが、一つの意識が自分の都合により、
複数の人格を形成してしまうことがあるのです。

分類すれば、

A.本来、顕在意識のみが表に出て、一つの人格を形成すべきところ、
4つの意識が代わる代わる出るケース。
最大4つの人格を現す。

B.表に出ているのは、顕在意識のみであるが、
その一つの意識が複数の人格を形成して、入れ替わりそれらが出てくる例。

C.上記2つのケースが複合している場合。
4つの意識も入れ替わるが、その1つ1つの意識が、
更にそれぞれ複数の人格を作り上げて入れ替わる場合もある。
つまり10人とか20人とかという大勢の人格が表面に出てきてしまう例。

D.前三例とは全く違う原因によるもので、ここでは複雑になりすぎるので、
説明を割愛する。「さとりの法シリーズ」の講座で(簡単に)説明する場合もある。

どの場合においても、人格が入れ替わるときに、大きなエネルギーを使うようで、
それらの病(?)に冒されている人々は、ほとんど肉体的にも問題を抱えることになってしまいます。

(つづく)