「性同一性障害」「多重人格」について 13
あらゆる物の概念に「陰」と「陽」が存在するように、
意識にも「陰」と「陽」つまり、女と男の別が存在します。
心という、後から派生した意識には、そうした区別がありません。
肉体には明々白々、男女の別が存在します。
これには有形有象の肉体と無形無象の肉体が表裏一体となっていること、
先のお話しした通りのことで、無形と有形の関係は「陽」と「陰」の関係が成立しており、
見かけ上は、有形の肉体の性がその肉体の性となります。
残りの四つの意識にも、それぞれ性が存在します。
よって一人の人間の中で、肉体、潜在意識、顕在意識、本性、魂と五つの性別が存在することになります。
これらの組み合わせで、恣意的に意識と肉体の結合がされたとすれば、
性の整合性は、1から(1/2)の5乗=1/32を引いた数、
つまり、31/32=96.9%の確率で、異性の性が組み合わされることとなり、
肉体と別性の意識が一人の人の中で同居することになります。
この構造で、現代科学で言う確率論的に人が形成されたならば、
完全な男性、或いは完全な女性は、3.1%程しか存在し得ないことになってしまいます。
この各意識の組み合わせは、上の次元の意識(一般的には神と言う)により、計画的に組み合わされており、
ほとんどの場合、歴史的に約2%くらいのみが、全ての性が整合することなく組み合わされてきたようです。
ところが、ここ数十年の間は、その率が20%くらいまで高められたと言われます。
その理由は時代の変化と言わざるを得ません。
つまり、意識の性の整合性は単なる蓋然性(がいぜんせい)の問題ではないのです。
(つづく)