七夕岩 2
つい先日、
「鬼ヶ島に行きなさい。」と、言われました。
「鬼ヶ島は、鬼のいる島ではなく、一つの重要な鬼神がいるところです。
その鬼神に出会い、鬼神が指示するとおりに動いて欲しいと伝えておきます。」
「鬼ヶ島は、香川県にあるのではありません。
飛騨高山のあるところ、鬼神が祀られている場所にあります。
今日、早いうちに鬼ヶ島に、行きなさい。
早いうちに鬼ヶ島に行き、鬼ヶ島の鬼神が言うとおりに動いてください。」
「鬼のような神ではありません。鬼です。
鬼ですから、多くの生命を奪う仕事をしてきました。」
「鬼ヶ島の鬼は、多くの生命を奪う仕事をこれからもします。
悪人だけではありません。もちろん、悪人の生命も奪います。
生命を奪うときに、必ず起きることがあります。それは、コウを焚くことです。」
「コウの香りは誰にもわかりませんが、
あなたがたには、その香りが薫り高くその臭いがすることでしょう。」
「コドモの時には、高い死亡率によって、死をもたらしてきました。
その仕事をこの鬼がすることになっています。
七夕岩を遠くから眺めるのではなく、出来るだけ近づいて、話を聞いてください。」
どうも、ここ高山の七夕岩が、鬼ヶ島のようです。
鬼なんかと話したくありませんよ。
(つづく)