個の存在の評価について―3

かと言って手段を選ばずに、何をしても許される訳ではありません。
その時、その時代の歴史の背景があります。
武蔵が生きた時代には、平和的な手段では、何事も達成できなかった訳です。
そういう手段しか選ぶことが出来なかった結果なのです。

 今後、人の命を奪うことについては、もっと慎重に考えられるべきですが、全てを今の尺度で、過去の出来事を計ることは出来ないわけです。
我々の尺度もまさにそうであるし、武蔵が生きてきた尺度も今では考えられないほどの「命」の尺度の問題があります。
そのことは、しっかり鑑みて考慮されなければならないことです。 

また、悪事について一言、言及するならば、「目立ちたい」「注目を浴びたい」がために、わざと悪事を働く者がいます。
「世間の注目を浴びて、話題に上りたかった。」といって悪事を働く者が少なからずいます。

その者たちは、厳に謹んで処分されるべき(人が人を処分することを言っている訳ではない)です。 
後世に影響を与える事柄というのは、後世に希望を与えるような影響を残せるかどうか?
というところが重要な問題です。

そうではなく、ただただ目立つために奇異を衒(てら)って、独自の議論を拡げるために、自分の欲のために、世間に影響を与えようとする者がいてはならないのです。

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生き方

Posted by masuda