「階ふた」以上の修練で「陰陽が逆転する」ことの意味―5
前回述べたような、ある程度調整の機能が備わった脳を持っている人もいれば、陰陽の調整が出来ないひ弱な脳を持った人もいます。また、それまでの生活環境において、極端に傾いた者の場合には、調整が出来ないために発狂、パニック発作の状態がおこります。
激高する、パニックを起こす、陰陽の逆転現象の許容量が少なくて、耐えられず起こすのです。その 抑制力もその者に備わった力です。
「はらがたつ」という怒りの感情は陽の気です。その陽の気を蓄積していくと、許容量の少ない脳を持った人は、身体を防衛するために、突然パニックを起こすようなこともあります。
陽の気を爆発させて、逆転しやすいのは、女性では月経の関係もあります。月経前のホルモンバランスが悪いときに起こりやすいのです。男性でいうと胃腸の問題が原因することがあります。胃腸の問題が脳に届き、脳の問題が胃腸に返されてという循環がおこります。
暴飲暴食でストレスをためてパニックになるということもあります。それらの原因は小さな事である場合が多いものです。