ステロイド薬は有功か?―4(再掲)
ステロイド剤の使用を中止すると、化膿するなどの症状について
これはリバウンドなどではありません。長期間にわたって行われてきたステロイド剤の副作用による、正確な症状です。
薬をやめたことによって、抑えられてきた副作用が表面化しただけのことです。
薬の副作用が何故表面化してこなかったかという点について、お答えしましょう。
それは、薬の使用頻度の高さによって、構造変化、皮膚の構造変化が起きたことによって、
薬の継続が引き起こす薬害として皮膚構造の変化が考えられるのです。
ステロイド剤は、炎症を強制的に抑えます。
この働きが反対に、正常な皮膚の働きを損ない、構造を変化させてしまうのです。
正常な皮膚構造とは比べられない位、変質した皮膚構造は、細胞の一つ一つの内部における健康的に水分を蓄える保湿能力が無くなってしまい、
結果として皮膚の状態を正常に保てずに、更なる症状に冒されやすくなってしまいます。
ステロイド剤が切れると、保水性に劣る構造に変質した皮膚が、自らを守ることが出来ず、炎症を再発し、またそれを抑える為にステロイド剤が必要とされます。
結果として、連鎖的に正常な働きが損なわれるのです。