拈華微笑(ねんげみしょう)―5
ここまで読み進めてきた人の中には、まだ訣を黙念することと「拈華微笑」の故事に象徴される衣鉢の伝承などのことと、
どういった関係があるのかお判りになっていない方も多かろうと察せられます。
元極功法の特色と言える「修錬中の訣の黙念法」について、
張先生は次のように著作の中で言及されています。
訣は黙念を通じて、日常生活の中で広範な妙用を展示している。
しかし、それらの多くは自発的な性質に属するものである。
しかして元極功法の修錬方法――「功訣を黙念する」ことは、正に日常の最も普遍的な方法を概括して、
制定されたもので、元極図の「生化返」の規律に基づいて系統化したのである。
そのために、元極功の功訣を黙念する方法には普遍性・簡易性がある。
凡ての修錬方法は、みな功訣を黙念する方法の中から進化したものである。
(つづく)