稲荷神社の「お狐様」は、神か?(3)
宇迦の御魂の神が、人の世界で本来の役割「五穀豊穣」を願うときに、その過程として田畑を耕さねばなりません。古来そのことは、動物の手助けを借りずに、発展はありませんでした。動物の力と、人と相互に意識を伝達しながら、農耕を盛んにさせ、発展させてきたのです。農耕を発展させる基礎は、動物の働きにより創られてきたのです。動物の働きはきわめて重要でした。
人が可愛がれば、動物は人の意のままに動く、そのことが成し遂げられてこそ、農耕の発展がありました。家畜の排泄物が土と返り、そこから植物が芽を吹くような農耕の工夫もなされています。
近年まで農業は、動物家畜を十分に使役として利用して行うものでありました。今では、農業に家畜を使うことも、どちらかと言えば未開な一部の地域を除いてほとんど無くなりました。
(つづく)
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