稲荷神社の「お狐様」は、神か?(2)
勿論、飼い犬や猫だけではなく、牛、馬など家畜全般、すべてが人と交流しています。そういう人と動物との意志伝達、交流がうまくいくように眷属が動物をコントロールしているのです。そうした仕事が眷属の役割です。
動物に働きかけて、動物が人の役に立つように、田畑で人の役を担い、人と共に労力の先端に立って働くように、人の文化を助け、人の労力となり農耕を助け、田畑の収穫を助けていくような、飼われた動物たちをまとめていくような働きを眷属がしています。
お狐様の形をしているのは、人が祭る時の象徴として必要だったのです。神の「きつね」から伝えられたことを「お狐様」の形をしていると受け取ったのです。
眷属は、動物を操るような力を持っています。
象徴として「お狐様」の形を人々が崇め奉っているので、それは否定せずに、ここまで来ています。
(つづく)
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