豊川稲荷(3)
道すがら、豊川稲荷に寄りました。
ここは、霊場となっていてお寺です。祝詞の代わりに「般若心経」があげられていました。
しかし、神様もいらっしゃいました。
宇迦御魂(うかのみたま)の神です。
「私は、五穀豊穣の米作りの神ですが、任されてここにいます。わたしは、この地にいてもなんら方途をあたえられないまま、これまで来ました。商売繁盛の願いに込められた多くの者達の怨念にも似た思いが全てで、いままでは私が働くことが出来ませんでしたけれども、ここで、私がこの大切な仕事を今から行います。」
と、おっしゃっています。
永い「稲荷神社」の歴史の中で、ずっとその祀る神の役割を考えずに、人々は、己の欲のみを願い続けてきたようです。