北京で行きたい場の良い所 【気功講義 Vol.127】
我らが師こと「カメ仙人」の気功講義をご紹介していきます。
今回は「北京で行きたい場の良い所」について、4回シリーズの最終回です。
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北京で行きたい場の良い所
※2007年に公開された講義内容であることを申し添えます。
北京には先程述べた白雲観のように未だに修練を積み重ねている多くの道士が寝起きする道観や孔廟などが存在しますが、そこいらにいた神々も全て天壇へとお移りに為られています。時代の移り変わりだけによると言って良いものなのでしょうか?
月壇公園より少し南に下った所にある白雲観は、3,4年前から周辺の工事によって様変わりしてきました。これも北京オリンピックへの準備の一環なのでしょうが、趣のある道教グッズの販売店などが立ち退き一掃されて、道観の前は広い舗装路が出来上がっています。しかし周りをブラブラと歩いてみるといくつかの道教にまつわるものを置いている店が移転して点在します。以前のような良い場は期待できませんが、線香の馥郁(ふくいく)たる香りのように、道教の古くからの歴史を感じてみたい方は足を運ばれるが良いでしょう。
また地壇公園から安定門をくぐって南に入った所に首都博物館=孔廟があります。中国のもう一つの流れ、儒教に触れることが出来ます。
熱心な修練者の多くは、動物性の食材が食べられなくなるものですが、天壇の北西角から歩いて数分(天壇自体が途轍もなく広いので、南天門などからなら必ず車で行くこと)の所に北京でも有名な精進料理店=功徳林素菜館があります。有名な割には、日本人には「こんなもんか?」という店がまえの感じですが、中華の精進料理を試したい方やベジタリアンにはお薦めです。
私個人として、北京一番の「気の場」のお薦めは、天壇の「祈年殿」といえます。場というものは、時代により、人によっても変わります。近々お出向きの方は、是非「故宮」と「天壇」にお立ち寄りになってみて下さい。
日之本元極 亀仙人