もとつきわみ図とゼロ地場 【気功講義 Vol.112】
我らが師こと「カメ仙人」の気功講義をご紹介していきます。
今回は「もとつきわみ図とゼロ地場」について、10回シリーズの6回目です。
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2.長夏と「もとつきわみ季節図」
長夏とは現在では陰暦6月を指しますが、その昔(中国、神農の時代)「超果」と書き土用を指しました。各季節に作物が結実する時のことで、そこを基準として種まきなどの時を決めたのであって、厳密には今の土用とは意味合いが違うのです。後々天文学的な意味合いとして、太陽黄経27,117,207,297度の時を当てはめましたが、24節気と同様、後付の理由です。
「超果」とは、そのとき果実を結実し、またそれを乗り越え、種になり延々と繰り返す季節の瞬間を指す言葉なのです。もとつきわみ図では、長夏の場所は境界線。四季の分け目の季節です。如実に表れる季節を長夏。如実な現象を長夏。はっきりと示された現象を長夏。そして、それが境界となります。
極まって極みつけとなるところが長夏となります。それは境界線という形ではありますが単なる境界線ではなく、スタートラインになるところです。そして、スタートして終結し、そこに集約して入り込む場所になります。そこのところにエネルギーが集約してその中に両方から入り込む場所です。入り込んだエネルギーは、下から上に昇ります。下から上に移動するエネルギーは中心に集められます。それが、「もとつきわみ図」の発展していくゆえんです。そうして、ついのきわみに変化していくわけです。長夏から、下から上にエネルギーが巡り、下から上にエネルギーが渦をなし、その渦の先には、頂点に向かう球心力が働き、球心力がよりレベルの高いエネルギーへと導いていきます。もとつきわみ図が変化していくその課程に長夏の境界線が存在します。そこのところにエネルギーが集約され、それがまた、中心部に集約されていく。それが、発達の原点になります。