五魔・六邪と七情・六欲 【気功講義 Vol.103】
我らが師こと「カメ仙人」の気功講義をご紹介していきます。
今回からは「五魔・六邪と七情・六欲」について、4回シリーズの1回目です。
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五魔、六邪、七情、六欲とはそれぞれ何か?という質問がよくあります。六邪と七情は、既に「階ひと」の教科書「病気とは何か」の中で述べられています。
「五魔」
末性を総称し、「魔」といいます。魔とは五魔のことで、酒魔・色魔・財魔・気魔・煙魔を言います。「道があれば魔がある」と古人は言い、養徳の邪魔となります。
「六邪」 (六淫または六邪)
六淫とは、風・寒・暑・湿・燥・火の6種類の外感病邪の総称です。元来、風・寒・暑・湿・燥・火は、「六気」と称され自然界の6種の異なった気象変化を指すものです。これらは、万物を育む働きを持ち通常人体には無害なものです。しかし、六気に異常(過剰や不足あるいは、時期に反しての出現)があった場合で人体の適応力をこえた時には、六気は発病因子となって疾病を引き起こします。人体側の抵抗力が落ちている場合も同様で、これらの状況では、六気は病因となって「六淫」または「六邪」と呼ばれます。
六気が邪気となる場合(六淫や六邪となる場合)とは、人が自然の流れに逆らった時、または自然の流れそのものが乱れた時なのです。天地の運行に素直に応じていれば、病にはならないというのが漢方の考え方です。
つづく・・・
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