天目と特異効能について(6) 【気功講義 Vol.52】
我らが師こと「カメ仙人」の気功講義をご紹介していきます。
「天目と特異効能について」について、6回にシリーズの最終回です。
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他功法も含めて、巷で「吾は小周天を貫通した。」とか、「小周天は数ヶ月で貫通可能です。」と言う方々もみえますが、それらの実際は意念上や表皮を通しただけに過ぎないのです。それらの関門突破は、功力、念力、功徳に直接関わり、功と徳の聚積によって可能だということを常に頭に置いて、修練をしなければなりません。
現在、日之本元極功法では、「もとつきわみ図」理論に則り、(八層)X(十二層)=(九十六層)のルートに深く入っていくようになっています。上丹田(玄関)の奥に第三の眼と言われる天目が存在しますが、修練は有形の玄関から出発し、幾層もの玄関を中心とする効能の発展体系を形成しています。その玄関の内視は、修練段階が高次元に為るに従い、表皮層から深部へと入っていくことになります。しかしこの修練の発展的変化は、修練の自然の結果であって、自らの想念にて推し進めるものではないという点が重要な注意点です。
己の修練の進度を上げる為に上記のような方法をとることは、肉体、精神の双方に復帰不能な重大なる瑕疵(かし)を残すことになります。
この小周天及び、玄関の深まりが、四センチほどの奥に達すると、頭上から鉄槌を打たれ、そこに同時に雷風電火吹き荒れるような状態になります。玄関は飛躍的な変化を顕し、有形から無形の功能へと質的変化を起こします。功能は、それまでの有形的限界を突破し、無形の境界に突入していくようになります。
日之本元極 亀仙人
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PHOTO by Panasonic DMC-LX3