我らが師こと「カメ仙人」の気功講義をご紹介していきます。
「功法と修練段階」について、6回シリーズの最終回です。
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それではその養徳について少しお話ししてみましょう。
功力や特殊な力の伝承は、師から弟子へ、弟子からその又弟子へと脈脈と伝えられてきています。これは神界でも同様です。神々の力は、その下の次元から上がってくる神々へと渡されていて、自分が上の次元に上がれば上にいる神々から相応の力を渡されるような仕組みです。この宇宙では上下関係は絶対のものであるといえます。
上下・師弟関係を破ることなどは、その伝達経路を断ち切ることになり、功法の伝達を一番阻害するものです。養徳標準の中でも「尊師重道」に一番重きが置かれるのは、そういった理由からです。
次に大切なことは、私と公の「情」についてです。
牛痘を我が子に接種したジェンナーは、その病を克服できるようになるまで、周りからの迫害やいろいろの困難を乗り越えた上、息子などにその効果を試すことをした訳です。
これは美談と取られがちですが、大きな問題を含んでいます。世界中の多くの人々は、自分の家族と他人を秤にかければ、ほとんど家族を取るでしょう。しかし本当の「情」とは、そうした「私情」を断ち切る所から始まります。親子の情、夫婦の情、兄弟の情などを乗り越え、すべての人間を平等に見て、社会に貢献できるかが本当の「情」の重みなのです。
ジェンナーの魂は4次元、顕在意識は5次元の座に位置します。
この「情」を乗り越えることは、養徳の上で大きなハードルです。
そういった意味では通常のボランティアは、自らの位置を確保した上でのことですから、人々が考えているより養徳上の評価は高くはありません。
この「情」を乗り越え、本当の徳積をして戴きたいものです。
日之本元極 カメ仙人
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PHOTO by Panasonic DMC-LX3