我らが師こと「カメ仙人」の気功講義をご紹介していきます。
「気功と薬物依存について」について、5回シリーズの最終回です。
修錬をするというのは、2つの役割をすることになります。
① 気で満たして、脳に満足感を与えること。
② 理性を育てて、欲求を抑え込む役割をすること
つまり薬物依存について(3)にあった前項1の修錬をすることによって、1項、2項とも満たされて改善することになります。
しかし、ここで一番大切なことは、脳細胞が「受け取ろうと」能動的に働くことです。自らの意志ではなく受け身で与えられるならば、いつまで経っても、だめだということです。依存的にあたえられる状況をただただ、受け身で受けているだけでは、身体は変化してきますので、健康の回復には役立ちますが、脳の回復には役立たないのです。
それは、脳の防衛的で保守的、封建的な構造にあります。恒常性を保とうとする脳の性質があります。同じことを受け継いで繰り返して、子孫に引き継いでいく保守性は、生き延びるためには、極めて重要な性質です。新しいモノは受け取らない保守的な構造は、こうして長年守られてきたわけです。
ですから、本人が、「変わること」「変化すること」をしっかり自覚して強く意識したり、願いを持つとことが、脳の変身のためには重要なのです。能動的な姿勢を本人が持たない限り、変身は難しいわけです。
修錬の目的が、健康回復のみに向けられているときには、感情や脳の感性が変えられるかという点については、難しいこともあるのです。その保守性こそは、脳の構造上で非常に大切にしていることだからです。
しかし、そこで、神鳳の神をはじめとする、体内の45神の神が目覚める「長寿長生法」を受ければ、また事情が変わりますし、さらに「搬音修錬法」などの功法を受けるならば、本人の感情そのものが変化していく可能性があります。しかし、この場合でも、顕在意識が要求しない限りは、難しくなります。
「心身共鳴神法」とその感情のコントロールという点については、顕在意識が形成している人となりをどうするかという、人の根源に関わることになります。「心身共鳴神法」がどの程度効果があるのかという点についても関係があります。
その人の人格、尊厳に関わることを、他のモノ(者だけではない)が影響を与えるというのは、不可能なことです。その人がそれを望んでいるのでなければ、変えることが出来ません。
ところが、薬害によって、コントロール不可能な状態に落ちいっているとき、その場合には、「心身共鳴神法」の効果がでます。ですから、完全なアルコール依存症やニコチン依存などは、「やめようという意志を持っているにもかかわらず、薬物の影響によってやめれない」場合は「心身共鳴神法」の適応となるのです。
自分が欲して、そこから抜け出せない者は、適応の外です。
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PHOTO by Panasonic DMC-LX3