浜名湖弁天島―弁天神社
浜名湖から太平洋の出入り口に位置する弁天島に呼ばれて行きました。
東海地方では、昔から結構知られた観光地ですから、さぞかし立派な神社があると思いきや、
見過ごして通り過ぎてしまいそうなホントに小さな神社でした。
神様は、お社には居ません。
弁財天達は、この地中深く、水の中に住まいしています。この、浜名湖の水の弁を預かっていらっしゃいます。この水は海に流れ、川の水は湖に流れ、海の水はまた、浜名湖に流れ込む仕組みなのです。
ここは、弁財天によって、今まで豊かなものをはぐくむ湖になってきました。しかし、既に働きを終わりました。この浜名湖での弁を司る役割を解かれます。そして、新たなる世紀に向かって、新たな神がこの任務に就かれます。しばらくは、弁財天も同時に滞在して、依拠しながらここにおられます。
豊川稲荷(3)
道すがら、豊川稲荷に寄りました。
ここは、霊場となっていてお寺です。祝詞の代わりに「般若心経」があげられていました。
しかし、神様もいらっしゃいました。
宇迦御魂(うかのみたま)の神です。
「私は、五穀豊穣の米作りの神ですが、任されてここにいます。わたしは、この地にいてもなんら方途をあたえられないまま、これまで来ました。商売繁盛の願いに込められた多くの者達の怨念にも似た思いが全てで、いままでは私が働くことが出来ませんでしたけれども、ここで、私がこの大切な仕事を今から行います。」
と、おっしゃっています。
永い「稲荷神社」の歴史の中で、ずっとその祀る神の役割を考えずに、人々は、己の欲のみを願い続けてきたようです。