へパーデンの関節結節について―指先の働き 1
高齢の女性に多く出現する病気です。
手指の第一関節が太く腫れて痛みます。そして動かしづらくなります。
第二関節が同様になる病気は、ブシャール結節と言いますが、これとはメカニズムが全然違いますから、混同しない事です。
また第一関節においては、ブシャール結節と同様な理由のものも存在しますので、複雑です。
この結節が出来る原因の第一は、通過障害です。
この通過障害によって、組織に炎症が起きる、その炎症が起きやすい組織が手の甲側にある。そのことについて、確認しておきましょう。
通過障害は、気、血液、邪気も含めたあらゆるモノをさします。
その根本の理由は、近々公開予定の「詳説・指気功」でお話します。
あせる―2
中医では臓器と感情の関係を謳っています。
臓器の病因の一つにも数えているくらいです。
それが七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)といわれるものです。
喜・心を損傷する 気が緩む
怒・肝を損傷する 気が上がる
憂・肺を損傷する 気が縮む
思・脾を損傷する 気が固まる(結する)
悲・肺を損傷する 気が消える
恐・腎を損傷する 気が下がる
驚・腎を損傷する 気が乱れる
一般に五臓と言って、心・肝・脾・肺・腎はカウントされますが、同じ臓が付いても膵臓は、その仲間には入れられませんでした。
しかし元極功法の深い人体探索によって、膵臓こそが臓器の管制塔とも言えるところである事が判ったわけです。
焦・膵を損傷する 気が離れる
七情に「焦(あせ)る」というもう一つの感情が加えられる必要があります。
あせる―1
この3月17日より22日まで、中国の歴史を尋ねて気の合う皆さんと観光に行ってきました。
結構な大人数になってしまったので移動も大変です。
中国国内でのバスでの移動は、常態になっている渋滞に巻き込まれてスケジュール通りに行かないことも度々です。
5日目の午後、万里の長城見学から北京中心部に戻って、雍和宮と孔子廟に行く手筈でした。ところが渋滞にあって、孔子廟に着いたのが15時50分頃。孔子廟の入場時間は16時まで。そして雍和宮の入場制限時間は16時30分です。
ガイドの焦(しょう)さんは、あせりまくって、
「皆さん、孔子廟見学は、急いで済ませて4時20分までに必ず出口に集合してください。」
と怒鳴っています。
孔子廟から雍和宮までは、3分ほどなので問題はないのですが、孔子廟の見学は駆け足でした。
お陰様で、全員無事に双方の見学を終えることができました。
前日に見た白雲観の道教、孔子廟の儒教、雍和宮の仏教と、中国を代表する教えの一端を垣間見る事ができました。
皆さん、「三教合一」は果たせたでしょうか?
それにしても、ガイドの焦(しょう)さん、さすが焦(あせ)っただけの事はありました。