膠原病と六気 1
少しステロイドから離れてしまいますが、膠原病と六気のことを書きます。
膠原病を東洋医学的に見ると、その種類の中には、「風 寒 湿」のものと「風 暑 湿」のものがあります。
この二つの病状や症状を考えてみます。
中医では、人の環境を六気といって、風 寒 暑 湿 燥 火の程度によって、六淫となり疾病を引き起こすことがあります。
ただし、臓腑の病理変化による風 寒 湿 燥 火の症状とも酷似しているので、
外感六淫と内生五邪をしっかりと区別する必要があります。
「暑さ、寒さも彼岸まで」と、昔から言われているように、
「風 寒 湿」は、寒気に満ちた季節に影響されて起きる病です。
そして「風 暑 湿」は、その逆に暑い季節に起きる病を指します。
皆さんが、既に体験しているように、寒い季節には身をかがめて、縮めて、縮こまった身体が腎を冷やします。
暖めると、症状が緩和し、楽になることからこの病が、わかります。
関節と関節、骨と骨の間の結合織が硬くなって縮こまり、
身をかがめて生きる症状が出るような病の事を指します。
次に「風、暑、湿」に代表される病は暖かくなったときに、起こる病です。
それは肝臓にたまる汚れのように、あたたかくなって皮膚が炎症を起こして、
または関節が炎症を起こして、痛みを増してくる病です。
腫れて、じゅくじゅくになって、拡張して痛みを増します。
冷やすと楽になるように、熱することで起きてくる病です。
冷やして楽になる病は、この類に属します。
キャノンS90