日本と中国 2
日本と中国 1
今、日本と中国は、双方政権トップの地位へのこだわりから、
おかしな関係になっていますが、本来上手くやっていける仲だと思います。
習近平さん、阿部さん、早く目を覚ましてもらいたいよ。
――これを読めば日本人のイメージが完全に変わる」と題した記事を掲載した。
中国人が日本での体験をつづったコンテンツで、内容は以下のようなものだ。
座りたいので、中国人の知恵を発揮し、ホームに入ってきた列車に空いている席を見つけると、
降りる人を待たず、乗車待ちの列も無視して乗り込む。
いつもそうして座っていたが、ふと悲しくなった。
私のようにして座る人がほかにいないのだ。
恥ずかしく、不安になった。そして、ほかの人たちのように並んで乗り込むことを覚えた。
通勤時間帯でやや混んでいたため、誰かの服が私の傘に引っ掛かり、傘の骨が曲がってしまった。
文句を言おうとしたが、相手に先に謝られた。
私が傘をきちんと閉じていなかったのに、相手は自分が悪かったというのだ。
もしも相手が「あなたの傘が私の服をひっかけた」と文句を言ってきたら、絶対に私は言い返す。
でも、謝られてしまったので、なにも言えなかった。
その日は混んでいて、私の順番は5番目ぐらいのはずだった。
しかし、私の後に来た人の方が先に案内された。
すると店の人が私に向かって笑いながら
「すみません。先にいらしていたお客さんなんですが、トイレに行かれていたので」と説明した。
「なに!? トイレ? そんなこと信じられない。知り合いだから先に案内したんだろう?」と食い下がる私。
店の人は「信じないって……。私はウソを言ったことはない。どなたも同じお客様だ。なぜあなたを騙す必要がある?」
と言ってきた。
店の人は私に
「人と人の間で一番大事なのは信頼し合うことです。騙したり、騙されたりで、どうやって一緒に生きていけますか?」
と説教をした。
彼女は悩みながらようやく1着選んだが、後で見てみると中国製だった。
彼女は泣きながら「毎日、インスタント麺を食べて節約して、やっと日本に来て買い物したと思ったら中国製だなんて……。」
私たちは返品しに行くことに決めた。
私は「着てみたらきつかったと言えばいい」と言ったが、
「着てるのに、返品させてくれる? 交換してまた中国製だったら?」と、彼女。
結局いいアイディアがみつからず、「返品させてくれなかったら文句を言おう」ということにした。
緊張しながら返品させてほしいことをなんとか説明すると、店の人は笑顔で
「大丈夫ですよ。お気に召さなければ返品も交換もできます。そんなに説明はいりません」
と、すぐに代金を返してくれた。
店を出る時、その店員は「お手数をおかけしました。またお越しください」と頭を下げた。
すると、「お店の人、あんなによくしてくれて。他にいいのがないか、もう一回見に行こうかな」と彼女。
また店に行くとさっきの店員がいて、接客してくれた。
そして友人はついに日本製の服を買うことができた。