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ポーランド・クラクフ 竜の洞窟 2
その洞窟には、ヴァヴェル城の城壁から、
縦に数十メートル螺旋状の狭い階段を下りて入るようになっていました。
洞窟に降りると、意識が一瞬入ってきました。
そう、ほんの一瞬、コンマ5秒ほどの間に、伝説が間違っていることを伝えられました。
それは次のようなことだったのです。
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洞窟には、その昔、人が住んでいた。
その部族は、他の部族の女性をさらって、洞窟の中で監禁をし、子孫をつくっていたのだ。
それを怒った、娘達をさらわれていた他の部族が、毒入りの食べ物を与えて、
洞窟に居た部族を全滅させるということが起きた。
このように、この陸続きのヨーロッパの地では、報復が報復を呼ぶ、
凄惨な歴史が繰り返されてきた。
龍の伝説は、全ての人の根源に関わる問題を含んでいます。
ほとんどの民族に、自己の民族の家族だけが優位に立つような考え方が根付いているのです。
自分達さえ生きることが出来れば良いという思想が、争いを引き起こしてきました。
争いの思想は、すべての人となりの根源に関わり、この大地に染みこんでいます。
この大地の、争いの根源に繋がる思想、思い、執念など長い歴史の事実とともにすべてを祓い清めてください。
執念に満ちた「他の民族よりも優れている」「すこしでも優位に立ちたい」という根源にある思想を祓い清めてください。
それは、戦略にまつわる数々のヨーロッパの歴史の根源も祓って清めることになります。
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これが今回、私が欧州(オムライスへ:報復をし合うことを応酬と言います。)の地に行かねばならない理由だったようです。
ポーランド・クラクフ 竜の洞窟 1
ポーランドでは、首都ワルシャワとクラクフの「竜の洞窟」に来るよう言われました。
ワルシャワからクラクフまで列車での移動でしたが、
ホームで待っていると発車時間直前に何か放送があったと思ったら、周りにいた人達が突然走り出したのです。
たぶん変更があったのだと思いついて行くと、やはり発車ホームの変更でした。
動き出すと、車内放送も駅での放送も一切なし、
止まる駅にもほとんど表示がない状態で、本当にクラクフで降りられるのか、とっても心配でした。
大勢降りる駅で一緒に降りてみたら、正解でした。
予約したホテルが駅から少し離れていたので、
小雨の降る中、大きな荷物を引きずって探し探しの移動はちょっと大変!!
行かなければならない「竜の洞窟」は、ヴァヴェル城の一画、
ヴィスワ川の畔にあります。どんなところか、案内を見ると、下のような伝説が載っていました。---------------------------------------
昔ヴィスワ川に竜が住んでいて、付近に住む美しい娘をさらっては食べていた。
そこである靴職人の弟子が、竜をだましてタールと硫黄を染みこませた羊を食べさせた。
すると喉が渇いた竜はヴィスワ川の水を飲み続け、ついには身体が破裂してしまった。
この賢い靴職人の弟子は、王の娘と結婚したという。
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(つづく)
洞窟の出口には、竜の像が立っていた。ある時間間隔で口から火を吹き上げる。
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