観自在寺を訪れたことで、書き始めた金剛杵(こんごうしょ)の使い方の続き、今回が最終回です。
独鈷杵(とっこしょ)、三鈷杵、五鈷杵で出入りするエネルギーの回転がどうして違うのか?と言えば、以下に示すように、それぞれ特徴的な使い方の違いがあるからです。
独鈷杵は、一途に人に気を入れる様に造られています。
陰陽が調和されたエネルギーが、凝縮されて出入りしています。向かって左から、天地のエネルギーを取り入れて、右で人に調和させたものにして、更に持ち手の五臓のエネルギーを付加させて、注ぎ込むという方法です。
右から取り入れてはいけません。常に左から取り入れて、右から出します。
三鈷杵は、主に結界を張るために使います。それは、人と人との結界であったり、邪との結界であったり、魔との結界であったりします。
三鈷は板のように働き、そこに気の結界を張り巡らせるように作用します。
独鈷杵と同じく左から、陰陽調和の気を取り入れて、 右の三鈷の先から調和した気の結界を張ります。
三鈷杵の先が、三つに分かれているのは、中央に守るべき人がいて、両端に結界を張るという使い方をします。
五鈷杵の使い方は、左から有形有償の気を取り入れて、右から無形の気を出します。右から無形の気を取り入れて、左から有形有償の物に、働きかける気を出します。
無形と有形の境目、境界がこれに集合しているということです。真ん中を持ち、右左と向きを変えるならば、有形と無象の世界の交合成を働かせて、調和することになります・
無形と有形の境界線が取り払われて、それらの世界が、まさに境界を越えた働きの出来る力となります。五鈷杵を駆使できる者は、歴史上殆どいなかったというのは、こうしたとんでもない力を発揮する為の法具であったからです。
この力を使うことを神から許された者が、そうそう居るわけもないのです。
元極功法は、宗派に限らず全ての神を祀り、諸子百家の長を取り短を補い構成されています。
修練段階によって、この金剛杵と全く同じ功力を、何も使わず発揮することも可能です。
その功力を信じ、只ひたすら修練を積み重ね、人の為に働く。
「働く」とは、傍(はた)を楽(らく)にすることです。
この真言密教に伝わる秘法「金剛杵」の力をも、いとも簡単に何も使わず発揮できる「日之本元極功法」。
ご自分でも体験してみたいと、お思いになりませんか?
(完)
photo by Sigma DP1
観自在寺の写真が、こちらで見られます。