元極功法


ピアニストの武本京子さんは、お父さんを10年、お母さんを8年、

通算18年間お二人を介護なさったそうです。

「賢かった母親が様変わりしていく中で、私は力を振り絞って自宅で母をみとり、

私を苦しめた言動が実は認知症の影響とわかって、私自身も救われました。」

と、書いておられます。

言動が攻撃的になったり、実際に暴力を振るうようになったりするのは、

認知症等のせいではありません。

私の経験からすると、多くの場合認知症などに使われる薬剤によって、

もともと優しい性格の人でも、攻撃的になってしまうことが多いと思われます。


Aさんが、7,8年前私のところに来た時は、

ベッドから自分で起きることもできず、

歩くこともほとんどできませんでした。

ご主人を突き飛ばしてケガをさせたり、

他人との会話も攻撃的で成立しませんでした。

元極功法の貫頂・帯功を定期的に施術しながら、

薬を徐々に減らしていきました。

するとしばらくして、攻撃性も徐々になくなり、

ひとりで自転車に乗って外出できるようにまで回復したのです。

現実をしっかりと観察し、すべて病気のせいにするのではなく、

薬剤の副作用もしっかりと認識して使用するようにすべきだと思います。

元極功法


何故当初していた封頂を途中でしなくなったかを、張先生にお伺いしてみました。

百会を閉じる、封頂をなぜ、途中でおやめになったのですか?

その封頂は、どんな働きがあったのですか?

あなた方がする貫頂で、封頂などする必要が無いことは、きわめて明白です。

それは、すでにあなたは理解しているはずです。

あなたは、いつも自分で答えが分かっていて質問をしますね。

それは あなたの個性、短所です(笑い)。

それはあなた方の貫頂のエネルギーの波動が極めて細かく、

日之本元極の功法になってからは、

波動が極めて精妙なので、封頂など全く必要がありません。

精妙で、波動が細かいので、身体への親和性が高く、

エネルギーが出て行かないように封じ込める必要がないのです。
私が、元極功法を世間に公開した当時は、

エネルギーの波動が荒くて、雑なものでした。
それによって、波動の雑な元気のエネルギーは、

身体に親和することなく抜けて行くために、
閉じ込めておくことが必要だったのです。

私が世の中に功法を公開してから、そのエネルギーは宇宙の原則に従って、

あなたがすでに体験しているとおり、

次々に波動の細かいエネルギーを使うことが許されていきました。
それにより、私の貫頂そのものの質が変化していったのです。
あなたがたと同じく、私が担当していたときにもエネルギーの変化は著しいものでした。
親和性の高い、波動の細かい、質の高いエネルギーに変化したので、

物質的に封じて親和させることを、必要としなくなったのです。

そして、その中には、元気・元光はもちろんのこと、

元音の力がつよく働き始めたことが、重要な事だったのです。

元気のなかでも、粗いエネルギーであれば、体内に入ってから閉じ込めなければ、

身体に親和することが出来ずに身体から漏れ出てしまうのです。

よって、効果の低い功法となってしまいます。

ほとんどの功法では、閉じ込めることさえしませんから、

効果は低いのです。

親和性の高い精妙なエネルギーは、身体に閉じ込めることをしなくても、

充分に身体に取り込まれるので、封頂はしなくても良いのです。
あなた方の日之本元極の功法で行われる貫頂をはじめとする施術は、

充分に親和力の高い三元エネルギーですから、

閉じ込めることは全く必要がありません。

元極功法


私のブログに、「気功 天門 塞ぐ方法」という語句で検索が罹っていました。

元極功法には、天門を塞ぐ方法に「封頂」というものが有ります。

元極公開当初、張先生が特別講座の最後に封頂ということをしていらっしゃいました。

1992年までで、しなくなってしまいましたが、

封頂をしなくても特別講座で入れられた膨大な三元エネルギーが

漏れないような対策が取られたものと思われます。

その封頂に関わって、面白いお話があります。

たぶん、1992年のことだったと思いますが、

日本から20数名の者たちが蓮花山に講座を受講しに行きました。

10日ほどの講座期間を終えて、最終日、

帰りの飛行機の時間に間に合わなくなってしまうため、

閉幕式に出席しないで帰ることになったそうです。

当時は講座の最後の閉幕式で、必ず封頂をしていましたので、

張先生は日本からの団体に次のように言われたそうです。

「 XX :XX の時間になったら、遠隔にて封頂をしますから、

百会に両手を重ねて30分間帯功を受けなさい。」

XX :XX の時間は、その団体が飛行機が飛び立ってしばらくした時間に当たりました。

受講者たちは当然のことながら、高い受講料と渡航代金を払って受講しに行ったわけですから、

効果を無くすことにならないよう、その時間になれば飛行機の中で、

斉に頭の上に両手を乗せて目をつぶって30分間過ごしたのです。

他の乗客にとってみれば、突然20数名の人々がそんな格好をし始めたわけですから、

何事が起こったのだろうと訝(いぶか)しがったに違いありません。

おそらく、飛行機の中での封頂は、

後にも先にもこの時一回こっきりの事だったと思われます。

またいつか時間のある時に、皆さんにも封頂がどんなものか、

一度体験して頂いても良いかと思っています。

元極功法

一月の末から二月にかけて、中国大連より鞠亭(きくてい)先生=中国元極功法の高弟 をお呼びします。

その間、点竅整体(タダの整体では無く、ツボや竅穴から三元エネルギーを入れながら整体をしていく方法)と、

元極功法の講座をして頂きます。

点竅整体は、既に五十年間ほど続けていらっしゃるのですが、

まだ少年時代から始めた元々の整体・指圧手技に加え、元極の点穴按摩の力を得て、

達人の域に達していらっしゃいます。

是非、希有な機会にご体験下さい。


講座の方は、

1.道徳相和通天路(3.5時間)

2.元極修真原理(3.5時間X2)

の二つをお話しして頂きますが、二つとも張志祥先生のお書きになった

第三部功法「人天交会法」(日之本元極の「階み」段階にあたります)に沿って、解説して頂きます。

どちらも大切なお話ですが、元極修真原理について少し説明させて下さい。

元極功法には、その大本に法訣という根本的な功訣が有って、

その深い意味をお話頂く訳です。


法訣

心印応明鏡、信定持以恒 
(しんいんおうめいきょう、しんていじいこう)

徳養浩然気、正身滅無明 
(とくようこうぜんき、せいしんめつむみょう)

観訣除百病、念化動静生
 (かんけつじょひゃくびょう、ねんかどうせいせい)

悟定通霊妙、性命同帰根 (ごていつうれいみょう、せいめいどうきこん)

無人無我地、一字放光明 (むじんむがち、いちじほうこうみょう)


この50字について、七時間かけてご説明頂きます。

一昨年には、同じ50字について、第二部功法「鴻蒙済判法」レベル
(日之本元極の「階ふた」段階にあたります)のお話をして頂きました。


昨年六月、私が「階ひと」一次元の静功用に新たに創った録音教材に

「正身滅無明、雑念掃清」 という物が有ります。

皆さんの静功修練を見ていて、

まだまだ入り口の段階で、50字の中の「正身滅無明」が出来ていないし

それゆえ「雑念掃清」も ままならない状態にあると思ったので、

録音教材に、このレベルの力を加えて製作しました。

すると「自然に背筋が伸びる。」とか、

「集中して静功が出来る様になった。」という方が、

随分いらっしゃいました。

そんな浅いレベルの解釈でさえそんな結果が出るのですから、

是非この機会に元極修真原理法訣を、

「階み」の段階のレベルまで受け取って頂きます様、お薦めしておきます。

中国蓮花山・元極碑林

元極功法


この無形で伝達される元極独特の手法について、

被伝授者が未熟な為に折角の伝達行為を全く無にしてしまった例をご紹介しましょう。

ある時、蓮花山の張志祥先生の所に、非常に遠方の弟子が訪れました。

張先生は、遠方での元極功法普及のお話に大変お喜びになり、

更に普及活動が円滑に行われるようにと、お力を授けることとされました。

まさに、伝音しようとしたその時に、永年心底、元極功法を信じて厳しい修練を続けてきた弟子の一人が、

所用で張先生の部屋に訪れました。

そこで張先生は、その二人の弟子に、同じように力をお渡しになりました。

後から所用で来た弟子は、その時、遠方の弟子に対して非常に感謝したそうです。

「あなたのお陰で、張先生からお力を授けていただくことが出来ました。」

その後もその弟子は、、厳しい修練を日々続けて現在に至っています。

もちろんその弟子は戴いた力を実感していた訳です。

遠方の弟子は、伝音の形は認識したものの、その実質は理解出来ませんでした。

そして、その時から何年も経った今、その二人の力の差は、歴然たるものと為りました。

「張先生からお力を戴いた」事で、その力に頼り切り過ごしてきた遠方の弟子と、

戴いた力を更に高めようと、必死の修練を続けてきた弟子では、

子供と大人ほどの力量の違いが生まれています。

偶然、ラッキーにも伝音をしていただいた弟子とは、

昨年来日された「きく・てい」先生のことです。

 (完)

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元極功法


更に、張先生は次のように続けます。

各家各派の修錬の啓蒙段階もみな理論の学習から入門して、

先ず要訣の解悟から着手するのである。

元極功と違うのは、訣を黙念する過程を錬功に入る前の段階において、

そして訣のエネルギーを大脳の中に貯存しておき、

錬功・内省・参禅・練丹などの実践に移るとき、本門の功法要訣に対して、

自分の解悟した部分を整理して、自らの訣を作り出して、錬功の全過程を指導する。

最後に自作の訣が完全に功法の精義に適合することが検証されたとき、

即ちこれを「得道」したと言う。黙念をしないようであるけれども、

実際には黙念が始終錬功の全過程を貫通している。

ただ人々がこれを見落としたに過ぎない。

元極功は元極功訣「三元」自身の特性と元極功エネルギーの発生発展法則に基づいて、

功訣を黙念する特殊な方法を採用したのである。

始めから終わりまで功訣を黙念することによってエネルギーを展現し、

そして竅穴に働きかけて、逐次に竅穴を「音化」する。

一旦竅穴の音が玄関(上丹田)の音(心音という)と徹底的に貫通すれば、

訣の情報としてのエネルギーが展現されるようになり、

同時に訣の内包も悟得されるようになり、

修錬の境界もこの悟得と共に絶えずに高められていく。

元極功法「功訣の黙念」の効用がお判りになっただろうか。

諸家諸派の功法が、一人一人の得道にその成果を依存しているのに比べ、

元極功では先哲の背中に梯子をかけて更に高みに登るようなものなのである。

 (つづく)

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元極功法


ここまで読み進めてきた人の中には、

まだ訣を黙念することと「拈華微笑」の故事に象徴される衣鉢の伝承などのことと、

どういった関係があるのかお判りになっていない方も多かろうと察せられます。

元極功法の特色と言える「修錬中の訣の黙念法」について、

張先生は次のように著作の中で言及されています。

訣は黙念を通じて、日常生活の中で広範な妙用を展示している。

しかし、それらの多くは自発的な性質に属するものである。

しかして元極功法の修錬方法――「功訣を黙念する」ことは、

正に日常の最も普遍的な方法を概括して、制定されたもので、

元極図の「生化返」の規律に基づいて系統化したのである。

そのために、元極功の功訣を黙念する方法には普遍性・簡易性がある。

凡ての修錬方法は、みな功訣を黙念する方法の中から進化したものである。

 (つづく)

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元極功法


私は張志祥先生より、何度にも渡っていろいろな能力をお渡しいただいた。

題に掲げた故事は故事だけではなく、元極功法に脈々と流れる神秘的な能力・情報の伝達方法である。

私がこのことを最初に実感したのは、

元極を修錬し始めて4,5年経った頃、中国・蓮花山に行ったときのことであった。

その時講座に集った日本人や中国の客人達と共に、

張先生と昼食を取る機会が与えられた。

楕円形の大きなテーブルに十五・六人が着いたであろうか。

テーブルの真ん中には、大きな花が飾ってあり、心の行き届いたもてなしが感じられた。

私は幸運にも、張先生の直ぐ右横の席に案内され、着座することが出来た。

食事中は、いつもの事ながら、修練者や客人から張先生への質問で終始される。

食事が佳境に入った頃、あまりというか殆ど量を召し上がらない張先生の右手が箸を置き、

人差し指の先で小さくテーブルの上に文字のようなものを書いたのを見逃さなかったのは、

場の利を得た私だけであった。

他の者は、中央に綺麗に飾られた花器に阻まれて気がつかなかったのである。

「あれ、食事中に何をお書きになっているのだろう?」

と訝(いぶか)った私の脳裏に次に進入してきた意識は、

「あっ、何か戴いた。」というものであった。

その時は、あまりに突然のことで、何を戴いたか見当も付かない状態で、

その後の食事は、呆然と過ごしていて、何をどのように食べていたのかも良く覚えていない。

数日後、その時戴いた力は、

人に能力を渡す力であることがハッキリと判った。

 (つづく)

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元極功法


張志祥先生は著作の中で、次のような例を挙げてみえる。

霊鷲山(りょうじゅせん)にて、釈迦牟尼が衣鉢(いはつ)を伝える為に

全体の弟子を坐前に呼び集める。

衆弟子は世尊が説法するに違いないと思っていたら、

しかるに世尊は端坐して無言のままでいる。

衆人がいぶかっている中を、迦葉(かしょう)が世尊に向かって微笑する。

世尊は直に手に持っていた花を迦葉に渡して、

自分は既に衣鉢(いはつ)を迦葉に伝えたと声明する(この時、正法眼蔵-しょうぼうげんぞう-を与えたと言われる)。

この「拈華微笑」の故事は、即ち「知音相伝」である。

それは心音の情報が相互に疎通した為であって、無声の対答の中で心で衣鉢を伝えたのである。

禅宗は従来この方法で衣鉢を伝承するのである。談話は音に対する黙念であり、

訣に対する変化(へんげ)であって、功能態の下に行われる交流である。

談話で病気を治すことが出来るし、談話が功力を増進させることも出来る。

古代の各門各派は、みな口授心伝を重視する。

その妙用は即ちこれらの原因に基づくものである。

私が、度々錬功会に出てくる人達に、錬功が終わったらサッサと帰るのではなく、

その後の談話や、食事会に出席しなさいと言うのは、

こういった理由からである。

 (つづく)

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元極功法


先回、「伝音」の 波動伝達と申し上げたのは、

元極特有の言葉であらわせば、「元音」の伝達ということであり、

一般的に判り易く表現したに過ぎない。

何度か、講座の中で私が体内より元音を生発し、

「風(ふぉん)」という形でお見せしたのを覚えていらっしゃる方もおいでであろう。

この元音生発の功法は、「階み」に昇格すれば、

修錬段階として勉強することが出来る。

黙念の基本は、日常会話の中にもある。

それについて、張志祥先生が、その著作の中で語っておられる。

談話も訣のエネルギーを表現する一種の方法である。

現代のいわゆる「外気を放出する」功に相当する。

人が交談しているときは、思想を交談の内容に集中させて、

全身のエネルギーを動員して談話に応対する。

意気投合して話に脂がのってくると交談者は「功能態」に入るのであり、

体内の「音」が高度に組み合わされて配列し、口から妙語、警句が連発される。

この時は特異なエネルギーが放出されていて、聴者を魅了してしまって、

その喜びに従って喜び、その悲しみに従って悲しむ。

これはエネルギーが聴者に働きかけて、「共同の音」を出させたのである。

音を持って、音を求めるため、双方の心音が同調までに達する。

これが即ち共鳴であり、知音である。

 (つづく)

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