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竹
私は現在、斐太高山に住んでいる。
とはいえ、あちらこちら放浪の身のようでもある。
この地は、位山に代表されるように世界一のパワースポットであるのだが、
一般には知られていないため、訳も判らずパワースポット本に踊らされる人々に踏み荒らされずに済んでいる。
こうした住みやすい環境ではあるのだが、一つ残念なことがある。
JR高山線を北に登ってくるのだが、温泉で有名な下呂辺りから北のこの地では、太い竹がないのである。
位山登山に行かれた方は、笹などを目にされただろうが、まあ指の太さくらいまでの細いものしかないのだ。
つまり、季節外れではあるが、ここでは旨い筍が食べられないのだ。
スーパーなどで売ってはいるが、掘ってから時間が経っているので、旨味が失われているのである。
この点においては、小京都などと言われているここと、ほんとうの京都ではえらい違いである。
もうひとつ、日本では竹林や庭の竹を愛でてその色の変化を楽しんだ。
煤(すす)竹色、老(おい)竹色、青竹色、若竹色などである。
そうした風情(ふぜい)も、ゆったりと味わってみたい。
上の文章の色が、ディスプレーにもよるけれど、若竹色に近いかな。