神々の酒の好み 「酒はぬるめの燗がよい」―8
一般的な「お燗」の知識をインターネットから検索しました。
その2
お燗の美味しいつけ方
1. 湯煎でつける
鍋にお湯を沸かし一度火からおろして、徳利を肩まで浸けます。2~3分したら徳利の底を触ってお燗の加減を確認してください。徳利の底に手が触れられるくらいが約50℃の適温です。慣れないうちは酒燗計で温度を確認するのも、コツをつかむ早道です。
2. 電子レンジでつける
最近の電子レンジには「お燗」ボタンもありますが、徳利1本(1合)でだいたい45秒前後で適温になります。
あくまでも目安ですので、まずは水を入れた徳利を使い、ターンテーブルに置く位置を変えたり、秒数を微調整したりしながら温度を確認し、一度そのレンジのコツをつかんでしまえばあとは楽です。
徳利内の温度差を減らすため、口にアルミホイルを被せる、というアドバイスもありました。
3. その他
なるべくお酒が空気に触れる面積を少なく(アルコールや香りが逃げてしまいます)。
また、長時間加熱しすぎるとアルコール分が飛んだり、成分が変化して変色してしまいます。
飲み屋さんで、たとえば「人肌に燗をつけてくれますか?」と頼むと、まず五軒のうち四軒は
「熱燗ですね?」と、とんちんかんな答えが帰ってきます。
如何に日本酒の飲み方が、きちんと伝承されていないかが判ります。
電子レンジで燗をつけるなんて問題外。電子レンジはすべての料理を台無しにします。
ましてや、アルミホイルを被せるなんて、自殺行為です。
きちんと、湯煎で「人肌燗」か「ぬる燗」につけましょう。
いつか皆さんと、ゆっくり「直会」が出来ますように!!
神々の酒の好み 「酒はぬるめの燗がよい」―7
前回まで神の好みのお酒について、お話ししてきましたが、一般的な「お燗」の知識をご披露しましょう。インターネットで検索したものをちょっとずるして掲載します。
その1
冷やでもお燗でも楽しめるのが日本酒の特徴です。
しかし、お燗のつけ方で味わいが大きく変わってしまいます。
一般的な、お燗の温度を表す表現(表現と適しているとされる日本酒のタイプ)
・飛びきり燗(とびきりかん) 55℃以上 問題外
・熱燗(あつかん) 50℃くらい ○本醸造 ○普通酒 完全不可
・上燗(じょうかん) 45℃くらい ◎純米 ◎本醸造 ◎普通 我慢できん
・ぬる燗(ぬるかん) 40℃くらい ○吟醸 ○純米 ○本醸造 ○普通 OK
・人肌燗(ひとはだかん)35℃くらい ○大吟醸 ○吟醸 ○純米 ○本醸造 ○普通 OK
・日向燗(ひなたかん) 30℃くらい あきまへん
お燗をつける温度は人それぞれの好みによりますが、「人肌燗」から「上燗」くらい、また45℃~50℃くらいが一般的には適温といわれています。熱すぎるお燗は、日本酒の味と香りのバランスを崩してしまいます。
お燗にして美味しい日本酒のタイプは、コクのあるタイプ、熟成タイプだといわれます。
この2つのタイプは飲用適温帯が広いので、時には冷酒で、また時にはお燗で、その味わいの変化を楽しめます。
お燗をしていっそう美味しい酒を「燗あがりの酒」と呼んでいます。
また、お燗酒は冷酒よりも酔いを感じやすいことから、アルコールの適量を早めに教えてくれる身体に優しい飲み方ともいえます。
神の言う、美味い飲み方は「人肌燗」か「ぬる燗」です。
コニャックだって、グラスの中で人肌にあたためて香りと味を引き出しているでしょう?
そこは洋の東西、同じなんですね。
神々の酒の好み 「酒はぬるめの燗がよい」―6
日本の神社などで行われている「直会」についても書いた事があります。
そして中国では、それに似た「祭酒」があります。
祭酒:そのとき、神は酒を飲まれたか?
太一道の神、孔子が、伝えてくれます。
酒は所望しておりました。大切な政の祭酒として珍重していました。
ことごとく、人が語らうことは大切な交流の場です。
陽気に語り合い、楽しみを分かち合うことは、大切なことです。
酒は、そういう大事な会合の時に使われました。
しかし、その量は少量で、神の前で、面前で楽しみを分かち合う酒でしたから、今のようにガブガブと飲むことはありません。
孔子から、「太一道は道教の中でも重要なので、直接私が観ています。」とのことです。
老子は、道教全体を観ていて、老子から教えを受けた孔子は太一道を導いているのです。
要は、儒教というのも、道教というのも、同じ人の生きる道に違いはありません。