形示し

人の構造について

心という意識は、そうならないように働く意識ですから、表には出てきません。
しかし、残り4つの意識は出てくる可能性があります。

ところが、多重人格について少し調べてみると、
過去の症例には、4つどころか、10も20も人格が顕れてくるものが報告されています。

これでは、4つの意識の入れ替わりだけでは理屈に合いません。
これを解く鍵は、「性同一性障害」のところでも少し書きましたが、人の人格というものは、
表に出ている意識とイコールではないことにあります。

意識の経験や持っている情報によって紡ぎ出されるものが人格であって、
またこれ複雑な話になりますが、一つの意識が自分の都合により、
複数の人格を形成してしまうことがあるのです。

分類すれば、

A.本来、顕在意識のみが表に出て、一つの人格を形成すべきところ、
4つの意識が代わる代わる出るケース。
最大4つの人格を現す。

B.表に出ているのは、顕在意識のみであるが、
その一つの意識が複数の人格を形成して、入れ替わりそれらが出てくる例。

C.上記2つのケースが複合している場合。
4つの意識も入れ替わるが、その1つ1つの意識が、
更にそれぞれ複数の人格を作り上げて入れ替わる場合もある。
つまり10人とか20人とかという大勢の人格が表面に出てきてしまう例。

D.前三例とは全く違う原因によるもので、ここでは複雑になりすぎるので、
説明を割愛する。「さとりの法シリーズ」の講座で(簡単に)説明する場合もある。

どの場合においても、人格が入れ替わるときに、大きなエネルギーを使うようで、
それらの病(?)に冒されている人々は、ほとんど肉体的にも問題を抱えることになってしまいます。

(つづく)

通りすがり

人の構造について

精神的なトラブルは、治るまでの時間がかかることが多いものです。
その理由は、

1.問題が一つだけではないことが多い。
hirohiroにしても、表面的なものだけでも 「性同一性障害」と「多重人格」、
心の箍の外れ、意識図の回転が不完全というより出鱈目など、に及びます。

2.肉体的な問題も同時に起きている。
hirohiroの場合は、顎関節症、歯列の乱れ、各部関節の不随意なゆるみと硬直、
桁外れの怠惰感や痛み 等々多方面に広がっています。

3.本人が強く治ろうとする意思を長期で持ち続けられない。

4.家族の協力が必須なのだが、それが得られない。

5.既に長く患っていて、収入もなく経済的に無理がある。

6.それまでにかかっていた医師の処方によって、大量の薬剤を飲まなくてはならず、
そうした的外れな薬の排泄にエネルギーを取られ、なかなか治療に入れない。

7.過去の歯科治療によって、全身の骨格にひずみが出ていることが多く、
それらがまた精神的問題の一要因となっている。
こうした場合、まず骨格や顎関節、歯列の修正をする必要がある。
美的な歯列と、本人の人生や精神的なことに良好な歯列は、別問題である。

などが上げられます。

人の構造が、
「有形有象の肉体と無形無象の肉体が表裏となって存在する上に、五つの意識が乗っかっている」
と判ったことで、多重人格という病の原因への糸口が見えます。

本来は、一人の人として表面に顕在意識という意識のみが出ていなければならないのに、
他の意識が代わる代わる出て来てしまう人が希に居るのです。

(つづく)

人の構造について

解決への道は、そんなに容易(たやす)いものではありません。

表に立って肉体を動かせる立場の顕在意識に、
他の意識より肉体と同性の情報を大量に送り込み、受け取らせて、
人格の変更をする作業を進めさせるのは、容易なことではないのです。

肉体と意識の不一致の場合、
hirohiroのように、肉体的にもアンバランスが生じ、重篤な状態に陥っているものが多いのです。
まずそこから脱出させるのに一苦労せねばなりません。

1.極端な三元エネルギーの枯渇状態
2.大量の邪気排出の必要性
3.肉体各所の陰陽バランス回復
4.各所の経絡、経穴の詰まりの疎通
5.全身気血循環の確保

などの作業を有形有象の肉体からのみならず、
無形無象の肉体の方面からも促進させてやる必要があります。

その為、一面からしか見ることをしていない現代西洋医学では歯が立たず、
これら人の構造を知り得ている日之本元極功法にて処理することが必須となってきます。

こうして肉体的にある程度目安が付いてきたとしても、
その後、人格の消去・統合とか、心の箍(たが)の締め直しや各意識の調和を取ることなど、
難しい問題処理が目白押しです。
(つづく)

「まつり」の形

人の構造について

まだお判りになりませんか?

肉体の性と意識の性に不一致がある場合の対処とは、
意識の経験と持っている情報によって、肉体と同じ性である人格を形成するという、
意識の、性に対する「折り合いを付ける」作業をすれば良いのです。

あくまでも、この我々が存在する三次元物質世界は、物質が表面的には絶対と言えますから、
物質である肉体の性に無形の世界の存在である意識が「折り合いを付ける」必要があるのです。

その「折り合いを付ける」作業というのは、そんなに簡単なことではありません。

成長過程で徐々に人格を形成していくわけですが、
その折り合いの付け方を、誰かが教えてくれるはずもなく、
親としてもそんなことが我が子に起こっているとは、誰も思ってもいないからです。

また万が一、親が知ったとしてもその対処方法を教えることも、
また対処方法を見つけることさえも出来ないのです。

一般的にTVなどで持て囃されている自分の肉体の方を意識に合わせる方法(性転換手術など)は、
上の次元の意識の方々(この方々のことを一般には、神々と言っている)には全く評価されません。

つまり対処法としては失格ということのようです。
その不一致の解決には、どうしても意識が、
肉体の性と同じ人格を形成して整合させるしか解決の方法はないようです。

(つづく)

人の構造について

近年、TV、マスコミに現出している「性同一性障害」の人々の数の増加を見ても、
頷けるものがあります。

それら20%の人々にとっては、その意識と肉体の性の組み合わせ不整合は、
人生の試練という他はないのです。

では、この肉体と意識の性不一致をどうすれば、この問題を解決出来るのか?

それは、一言で言うと、「意識の折り合いを付ける」と表現出来ます。

意識が肉体に入るのは、それぞれ初めてというわけではなく、
世間一般では、そういったことを輪廻転生と言っています。

そのように何回も生きたり死んだりを経験して成長してきている意識ですが、
新しく肉体に入る場合、古い人生の記憶があっては、
新しい人生の中で、混乱し、意識の成長によい影響を及ぼさないので、
それまでの記憶を全て消去された上で誕生してきます。

そうした真っ新(まっさら)な記憶の上に、その時その時の時代にあった新たなる経験を積み重ねて、
人格の形成を行っていくのです。

つまり、意識の経験によって形成していくのが人格であって、
本人の意識イコール本人の人格ではないのです。
産まれてから、現在までの経験、知識より紡ぎ出されるものが人格なのです。
(つづく)

人の構造について

あらゆる物の概念に「陰」と「陽」が存在するように、
意識にも「陰」と「陽」つまり、女と男の別が存在します。

心という、後から派生した意識には、そうした区別がありません。

肉体には明々白々、男女の別が存在します。
これには有形有象の肉体と無形無象の肉体が表裏一体となっていること、
先のお話しした通りのことで、無形と有形の関係は「陽」と「陰」の関係が成立しており、
見かけ上は、有形の肉体の性がその肉体の性となります。

残りの四つの意識にも、それぞれ性が存在します。
よって一人の人間の中で、肉体、潜在意識、顕在意識、本性、魂と五つの性別が存在することになります。

これらの組み合わせで、恣意的に意識と肉体の結合がされたとすれば、
性の整合性は、1から(1/2)の5乗=1/32を引いた数、
つまり、31/32=96.9%の確率で、異性の性が組み合わされることとなり、
肉体と別性の意識が一人の人の中で同居することになります。

この構造で、現代科学で言う確率論的に人が形成されたならば、
完全な男性、或いは完全な女性は、3.1%程しか存在し得ないことになってしまいます。

この各意識の組み合わせは、上の次元の意識(一般的には神と言う)により、計画的に組み合わされており、
ほとんどの場合、歴史的に約2%くらいのみが、全ての性が整合することなく組み合わされてきたようです。

ところが、ここ数十年の間は、その率が20%くらいまで高められたと言われます。
その理由は時代の変化と言わざるを得ません。

つまり、意識の性の整合性は単なる蓋然性(がいぜんせい)の問題ではないのです。
(つづく)

人の構造について

またもう一つ、心は他の4つの意識の平等な役割分担、正しい協力体制、和合させる働きなどもしています。

「意識に箍(たが)を嵌(は)める」という言い方をしますが、
4つの意識の働きが精神活動に、即顕れてくるわけです。

前述した図1の「もとつきわみ意識図」にて、各意識の働きが、バランスよく取られ、
心の統括のもと、遅速無く進められていれば、正常なる精神活動が送られていきます。

ところが、どれかの意識の働きのみが大きかったり、小さすぎたりすれば、
とたんに精神的な異常が露見します。

見えない所で起こる病気の原因に対して、
物質的な薬剤の投与と、カウンセリングのみで治療しようとすることが、如何に無効なことか、
考える以前の問題だとも思えます。

「性同一性障害」と「多重人格」にとって、今までの私の議論は、
何ら関係のないことのように思い、既に読むことをやめてしまった方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、この関係ないとも思われる人の構造が理解されていないと、
こうした現代医学で全く手の施しようのない病を改善する方法の端緒にも行き着かないことになってしまいます。
(つづく)