理想的な食事の取り方 4
(070902掲載済み)
食事の回数、総摂取量、食事の時間と間隔、運動量等によって、
血糖値、血中インシュリン濃度、インシュリン抵抗性、体脂肪率、
内臓脂肪と皮下脂肪の比率など大きな違いを生み出します。
そうしたことをうまく調和コントロールしてメタボリック症候群にならないよう、
また糖尿病などを引き起こさない様にすることが、
いつまでも快適な生活を送る秘訣となってきます。
本日(2007.09.02)朝日新聞朝刊記事に次の様な記事がありました。
ご参考になさって下さい、そのまま引用させていただきます。
(2007.09.02)朝日新聞朝刊記事の引用。
asahi.com>サイエンス> 記事
糖尿病は万病のもと アルツハイマー発症4.6倍
糖尿病やその「予備群」の人は、そうでない人よりアルツハイマー病になる危険性が
4.6倍高いことが、九州大の清原裕教授(環境医学)らの研究でわかった。
福岡県久山町の住民約800人を15年間、追跡して分析した。
がんや脳梗塞(こうそく)、心臓病も発病しやすいという。
糖尿病が、失明などの合併症に加え、様々な病気の温床になることが浮かび、
その対策の重要性が改めて示された。
九大は久山町で1961年から住民健診をして、生活習慣や体質と病気の関係を研究。
死亡した場合には解剖への協力を求めている。
清原さんらは85年時点で、神経疾患などを研究する米国立衛生研究所の研究機関の基準で
認知症ではないと判断した65歳以上の826人を追跡。
00年までに集めたデータの解析を進めてきた。
15年間に188人が認知症を発症し、うち93人がアルツハイマー病だった。
画像検査のほか、死亡した145人は9割以上を解剖して確定診断をした。
同じ826人について、ブドウ糖の代謝能力である耐糖能の異常も調査。
生活習慣が主な原因とされる2型糖尿病の病歴がある
▽空腹時血糖が血液0.1リットルあたり115ミリグラム以上
――などの人らをアルツハイマー病調査と合わせて分析した。
これら糖尿病やその予備群の人は、耐糖能異常のない人に比べて4.6倍、
アルツハイマー病になる危険性が高かった。
清原さんによると、脳にたまってアルツハイマー病を引き起こすとされる物質は、
インスリン分解酵素によって分解される。耐糖能異常の人はインスリンが少ない場合が多く、
分解酵素も減るので、アルツハイマー病の危険性が高まるという。
解剖などによる確定診断に基づいたアルツハイマー病研究で、
これほどの規模のものは世界でも例がないという。
また、別に40~79歳の約2400人を88年から12年間追跡し、
糖尿病とがん、脳梗塞などとの関係も調べた。
その結果、糖尿病の人は、そうでない人よりがん死亡の危険性が3.1倍高く、
脳梗塞も1.9倍、心筋梗塞など虚血性心疾患も2.1倍高かった。
清原さんは「糖尿病対策がアルツハイマー病予防につながる可能性がある。
国内ではここ十数年で耐糖能に異常がある人が女性で2割、男性で4割増えており、
対策を急ぐ必要がある」と話す。
キャノンS90