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膠原病のメカニズム 5

それでは、乾燥した風土で生活をすれば、膠原病は治るのでしょうか?

そうした生活をしていけば良いかというと、それはそれで一理はありますが、

それだけに留まって、回復するまでにはいきません。

回復させるためには、免疫力を過敏な状態にしない。

免疫力を自分の身体に応じたものに調整していくという事が継続的に行わなければ、

炎症を起こさないで快適に生活出来るという状態にまでは、至りません。

炎症が起きても、炎症を鎮(しず)めていくような作用が自動的に起こる。 

そして日常的な注意としては、抗原抗体反応が起きてきても、それが中庸を保って、

身体と折り合いをつけていくような、

炎症が起きても炎症を鎮めていけるような力を持つ事です。

その個体の身体に応じた折り合いをつけるような体力が、必要です。

それには、以下の三つのことが肝要です。

(一)おきた炎症を治めるような処置

(二)免疫力に折り合いをつけること

(三)ぶよぶよになった細胞を、正常な細胞にもどすこと。

つまり細胞の中から水分を除くという事をする。

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膠原病のメカニズム 4

それなら乾いた所に住めばよいのかというと、そうでもありません。

風土が乾いているということと、身体が乾くということは、また別の問題です。

ふつうの生活をしていて、細胞にたまった水分が排泄できないのは、

やつれた免疫環境や、やつれた身体の快復力しかないからです。

しかし強すぎる免疫反応が作用すると、水分を含んでぶよぶよになった細胞は、

また炎症を起こしていきます。

この炎症によってトラブルが現れてくるのが、アトピーや膠原病の症状です。

水分を含んでぶよぶよになった細胞を見つけて攻撃する。

それによって炎症が起きる。

炎症が起きてステイロイドが働いても、働いても、

水分を含んだ細胞は依然として存在するので、攻撃は収まらない。

よって身体の炎症も治まらない。これがアトピーの正体です。

その後、その症状が起きてオーバーフローしたときに、

細胞が老化して硬化する。

また、それを攻撃する。これが繰り返し繰り返し起きてくるのです。

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膠原病のメカニズム 3

膠原病やリウマチは、「湿」に大きく関わっています。

以前、重度のリウマチだったAさんの家は、三方を水路で囲まれていました。

ある時、海外に一週間ほどホームステイして、毎日川遊びをしたのです。

二、三日して、手の指が痛くなり始めましたが、あまり気にとめずやり続けたのです。

すると四日、五日と経つにつれ、痛い指が増え、痛みも増してきました。

結局帰りの飛行機の中では、起き上がることさえ出来なくなり、

帰国後即入院し、元極功法に出会うまで、

その痛みに何年も悩まされ、骨の変形にへと病状は進んでいったのです。

また、これも暫くお付き合いいただいた中高年の女性・Bさんのお話ですが、

あるとき、ご主人の転勤で社宅にお入りになりました。

コンクリート打ちっ放しのモダンな社宅だったそうです。

ところがそこで生活するうちにリウマチが発症し、

杖無しでは歩くことが不可能にまで進んでしまいました。

確かにコンクリートは、湿気を吸って寒い住宅です。充分発病の原因には為るでしょう。

ところが始めてBさんがお出でになったとき、どうもその話しに合点がいかなかったのです。

何でだろう? と思いながら帯功していると、

三歳くらいの女の子が素っ裸で波打ち際にて遊んでいるのが見えたのです。

帯功後、

「Bさん、小さいとき海の近くに住んでいませんでしたか?」

と、お聞きすると

「ええ、数十メートルで直ぐ海でした。毎日のように海で遊んでいましたよ。」

という返事が返ってきたのです。

それで、漸く合点がいきました。

幼児からのそうした環境があった上に、

何十年後、大人になってからの住環境によって、

発病する病気があるのだなあと、いうことです。

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膠原病のメカニズム 2

それらは遺伝的な要因があって、風土とともに、

身体の仕組みとともに、与えられたものです。

つまりは、人が住む風土が湿気に満ちていれば、

湿気を含んだ細胞を攻撃して、身体を保っていくような、

そういうメカニズムが、もともと風土とともに人の身体に与えられていました。

(例:太陽が顔を出す日が、数えるほどしかないと言われ、

湿気に満ちた環境である中国四川省など)

人が住む環境と、風土と、与えられた体質とのバランスの悪さが、

現代人には起こっているのですから、このことも膠原病を悪化させる要因になっています。

そして免疫力というのは、ストレス等、精神的な問題によって

大きく左右される仕組みになっています。

それは大きなストレスを繰り返して乗り越え、

人の身体が安定していく仕組みになっています。

にもかかわらず現代人は、ストレスを増幅させていくような生活をして、

安息が 限定されています。

その点では、膠原病やアトピーなどの体質を悪化させるような、現代人の生活があります。

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今回から、ステロイドをよく使って、重症度を増していってしまう病気のいくつかについて、

個別に書いてみます。

まずは、膠原病(こうげんびょう)の類(たぐ)いです。

膠原病のメカニズム 1

膠原病という病は、水分を細胞に取り込んで、含んで水ぶくれになった細胞が、

その後 老化を繰り返していくというメカニズムです。

中医で言う所の「風、寒、湿」や「風、暑、湿」の病にあたります。

それが何故、硬化していったりするか(膠原病の一種、強皮病等を言っている)というと、

それには攻撃する免疫力が関わっています。

その免疫力は、若くて体力があって、盛んなほど、

老化した細胞を食いつぶして、攻撃して無くしていこうとするわけです。

そうであれば、何故老人が老化した細胞を持つのかと言えば、

免疫力も低下しているからです。

免疫力も、退化する、老化するわけです。

老化した細胞を攻撃することが出来なくなってきます。

そのために老化がすすんで、免疫も働かなくなって、

老化も進んでいくわけです。

然るに若くて、老化した細胞を攻撃する体力がある者、

免疫のメカニズムを強く保っている者ほど、その攻撃するシステムが強いわけです。

なかには、その攻撃するメカニズムが鋭敏すぎて強く反応してしまうので、

自分の細胞でありながら、攻撃していくということが起こり始めます。

それが過敏な免疫反応、膠原病の始まりなのです。

されども、これらの免疫の鋭敏さというのは、それぞれに個性があって、

一概に細胞が老化しているだけだといえるものでもありません。

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