2009年の8月から、七回に分けて書きました拈華微笑の記事を、
まだお読みになっていない方も多いようなので、加筆し再掲します。
元極功法の功能伝授の方法は、「伝音」である。
伝授者が被伝授者に対して無音で能力を渡すのである。
それを被伝授者にも判りやすくしたものが、「伝訣」「画訣」「観訣」「授訣」である。
しかし本来の伝授法は、意念だけによる「伝音」で事足りるのである。
この方法は、古来いろいろな宗派、功法でも用いられているが、
呼び名はそれぞれである。
「教外別伝(きょうげべつでん)」「以心伝心」「維摩一黙(ゆいまいちもく)」
などと言われているが、要は同じ事である。
この伝達方法の根本は、「黙念」にあることを知っている者は少ない。
繰り返し、黙念の波動が伝達し、共鳴することによる同調が起こるのである。
日々の黙念の積み重ねが伝達を可能にし、功能の引き渡しが行われるのである。
上記「伝訣」「画訣」「観訣」「授訣」や、日之本元極の「伝音」のように、
黙念だけで渡すと多くの被伝授者が伝授されたことが分からないので、
分かるように形を見せて渡すことも行われる。
しかし、本来、格別大きな力の伝授は無形のみである。
そしてそうした場合は、
当然授けられたことが分かる者にのみ授けられるのである。
(つづく)
キャノンS90