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神代のこと


矛先、棒、おのころ島の三つがどんな物か解った所で、

前述の神話の真実を、お話ししましょう。

まず「おのころ島」が、

「ぬぼこ」で海水をすくって創られたものではないということ、

既にご理解いただけたことと思います。

「おのころ島」という神界と顕界を繋ぐ空間の裂け目に

無形の「ぬぼこ」という道具を突き刺して、

神界の情報を救い出し、顕界で、物質化した訳です。

それが日本の、いろいろな島々として神話には書かれています。

伊邪那岐と伊邪那美が島を生んだ訳ではありません。 

実際は、次々と物質化した島々に、

そこを統治する為の神々を、生んでいきました。

島を統治する神ですから、、その島の名前と同じような名前にしたのは、

無理からぬ所です。

そこを神話では「島を生んだ」と、取り違えた訳です。


シグマDP2メリル

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神代のこと

ぬぼこの「ぬ」とは、多くは「瓊」と書きます。

「たま」という意味があるので、

古来玉飾りのついた矛というふうに解釈されてきました。

本来は、どういう意味があるのかといえば、

「たまじゃくし」のことです。

無形の「たまじゃくし」で、おのころ島の底に入れて、

掻き混ぜて掬(すく)い上げるのです。

無形の神界から掬い上げて、掬い上げたものを有形の顕界に拡げていく「たまじゃくし」です。 

ぬぼこは、神界とつながる「いと(意図)」を強くしたようなもの。

先が神界にとどいて、神界の結界を破るように突き刺さるようなかたちをしています。

そして、抉(えぐ)り取って、神界の事実を顕界に持って来る。

そう言うと、つい神界が下にあって、すくい上げるというイメージになってしまいがちですが、

実は無形の空間に突入するような形をしていて、

神界と顕界を繋ぐおのころ島から、

神界の中に入れて、事象を抜いてきて顕界に写しだす、そういう形をしています。

けれども、矛先だけでは用をなしません。

神界の底まで矛先が届く必要があるからです。

矛先につける棒が必要になります。

相当なしんぼう(辛抱=心棒)をした者だけが、手に入れることが出来るそうです。

神界の底まで届く棒と、

顕界と神界の結界を切り裂き、神界の事実をすくってくる矛先と、

結界の穴であるおのころ島が揃ってはじめて、

自在に形現しが出来るようです。

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