明けましておめでとうございます。
お正月にはあまりふさわしくない題について、書いてしまいました。
もう随分前、四半世紀前にもなるのでしょうか、
香港の銀行同士がやり合った「風水戦争」が話題になりました。
風水は中国で永年経験の積み重ねにより重要視されてきた
「気の流れと場」のテクニックで、非常に有効な方法です。
しかし、現代では本土において政府の方針の為、廃れてきています。
それでも台湾、香港ではその有効性が認識され、
未だに建築に取り入れられたりして効果を発揮しています。
「香港上海銀行」は風水によって建設場所を選び、建て方・デザインにも風水手法による
創意を凝らした設計を取り入れた代表的な建物と言われています。
この建物の効果により、
「香港上海銀行」は香港での発券金額シェアがトップだったとされています。
1989年に「中国銀行」の新社屋が、その「香港上海銀行」社屋の直ぐ近くに建設された途端に業績が急降下、
その年赤字に転落してしまったのです。
「中国銀行」も著名な風水師を雇い、ビルをデザインさせました。
ビルの一画を鋭端に尖らせ、その矛先を「香港上海銀行」に向けたのです。
イギリス資本「香港上海銀行」は、純国産「中国銀行」にとって、
目の敵なのでしょう。
「香港上海銀行」も対抗して、風水の手法でガードに出たのです。
屋上に大砲のような構造物を「中国銀行」に向け二門取り付ました。
翌年「香港上海銀行」は業績が回復したそうです。
この様に、先の尖(とが)ったものからは刹気(さっき)と呼ばれる悪い気が出ます。
その先を悪意を持って、対象物、対象者に向ければ、向けられた者は邪気に侵(おか)されます。
尖った先からは、邪気も出ますが、良い気も漏れます。
建物類は円に近い形ほど、気が充満し易く漏れにくいのです。
中国を経て、日本に伝来した仏教のお堂などは、六角形、八角形、円等があります。
元極の普及基地であった中国蓮花山の元極堂や元明塔なども八角形をしています。
四角に比べ、随分建築しにくいでしょうに、何故この様にしたか?
もう、お判りでしょう。