有形有象と無形無象の肉体について
日之本元極では、代々の嫡伝申し送りにより、
以前から繰り返し人の構造について、
以下の様にお話ししてきています。
「人は、現代医学にて認識されているような
物質としての肉体のみでなく、
人類有史以来殆ど認識されていない無形無象の肉体が、
その有形有象の肉体に重なっており、
更に、その上に貴方が貴方と認識している顕在意識のみでなく、
他に四つの意識がそれぞれの任をもって
協力体制を取る様に構成されている。」
この事を頭で理解したとしても、
実際に体感として実感することは、なかなか難しいと言えます。
人の身体を内視出来るレベルまで
実力をつけるのも大変ではありますが、
有形有象の肉体の内視と、無形無象の肉体の感受を
分けて観られる者は、そう沢山居ません。
それでは、その見立てができるようになった者の感覚とは、
どのようなものなのでしょうか?
非常に難しくて、これをご覧になっている方々に
伝わるかどうか微妙な表現になってしまいますが、
次のように言えるのではないかと思います。
「両眼とも眼球の作用としては完璧に働いているのですが、
片方の目のみ視覚野まで情報が伝わっておらず、
片目しか見えない者がいたとします。
ある時、その伝わっていなかった伝達路が開通し、
突然両眼とも見えるようになったとします。
すると、その人の感覚としては平面に見えていた風景が、
一瞬で立体感を持ったように見えるのではないでしょうか。
人を見たとき、その感覚がその対象者に対して出てくれば、
人の構造をほぼ認識できた瞬間だといえます。」