泰山にて 3
泰山では、歴代の皇帝たちが、
こよなく山の頂を尊重しました。
すべての皇帝が神になったわけではありませんが、
神あがった私があなたがたを、ご案内します。
もともとが皇帝の山だというように、
歴史は伝えていますがそうではないことは
既にご存じのことと思います。
山に神が降りたって、神を祭っている山なので
価値があるのであって、
われわれ皇帝が居るから価値があるのではありません。
ただ私は神を祭る目的のために、
皇帝である身分を利用して人々を集め、
神を祭ることを進めたのです。
神を悟った我々と、我々の部下たちが、
この山を貴重な山として、
我々の居場所として定めてくれたということなのです。