川島なおみさんの死に思う 2
昨日の報道では、川島さんは既に、
一昨年7月に余命一年と宣告されていたそうです。
そうであれば、尚更のこと
抗がん剤などの苦しいだけで命を縮める医療を受けなかったのは、
そこから二年二ヶ月を生きることが出来、
更に生きがいである仕事も進めることが出来た。
ということを見ても、正解だったのではないでしょうか。
川島さんのように生きがいを持って生活をする。
この事について、生きがいが、どんな結果を生むのか、
実例を持ってお話ししたいと思います。
日之本元極とご縁のあった、
ある女性のご主人のお話です。
そのご夫婦には、 2人のお子さんがあって、
ご主人に癌が見つかったのは、下の子がまだ僅か8つの時でした。
その時ご主人は、
「わしはまだ死ぬわけにはいかん。
下の子が、せめて高校を卒業する十八になる頃まで働くんだ。」
と、おっしゃったそうです。
その後、ご主人の癌は次々と転移し、
合計五回もの手術をお受けになったそうです。
入院中も、病院内の自分のベッドに電話を引いて
(当時まだ、携帯電話は普及していませんでした)
必死で働いたそうです。
そして娘さんが18歳の誕生日、
「もう、大丈夫だよな。」
という言葉を残して、お亡くなりになりました。
十年以上の長い壮絶な闘病生活でした。
いかに自分が果たさなければならない事を果たすか、
目的に向かって邁進する力がどんなものか、
その時教えていただきました。