靴について 2

履いてみると、ビモロシューズは拇趾球で全身の体重を受け取り、

そこで蹴り出す力を使って、走れるという靴です。

走ること、走り出すことなど、スポーツするという観点から

検討が加えられています。

しかし、拇趾球で体重を捉えすぎると

関節は負担が大きくて、外反母趾を招きやすく、

この靴を自分の体に馴染ませて、

利点をしっかりと使いこなせる者は、少数なのです。

身のこなしが、一流の者はこの靴を使いこなし、

欠点をカバーして自分自身の体重を管理できます。

然れども、拇趾球に体重を置くのではなく、

拇趾球の少し後ろに置くことが出来るならば、

この靴は、最も優れた機能を持つことになります。

スパイク(野球選手用にスパイクもあります)にしても、

運動靴にしても同じです。

しかし、それが出来ない者がほとんどですから、諸刃の刃のごとくです。

多くの陸上の選手達は、拇趾球に体重が乗りすぎて、


体重をかけて、第一関節を痛めてしまう外反母趾を生み出す結果になっています。

重心が正確に取れる者は、このシューズをうまく使いこなせます。

一方、今までお薦めしてきている「あさひ靴」ですが、


既に履いていらっしゃる方々が感じているように、

自然な形で下駄を履くような感覚、

下駄を履いているときに、

かかる体重の移動が叶うようにつくられています。

もちろん、これとて体重が踵にかかっていたり、

体重の落下点が、第二指の延長線上に取れない者は、

うまく履きこなせないのですが、

それでも 危険性が少ないのです。

拇指きゅうに負担がかからずに、

指先に力が入るようになります。

地下足袋に近く、地下足袋を愛好する職人達が感じているように、

指先に力が入り、バランスが取りやすい靴なのです。

日本古来の地下足袋に着目したこの靴は、

やはりすばらしい物です。

諸刃の刃のビモロシューズは、

多くの者たちにとっては難しいけれども

一流のスポーツ選手には、適合する靴となるでしょう。