尖(とが)る 3
神の言葉はつづきます。
神社の形状は建物だけでは無く、敷地から考慮されていますので、
敷地から気が十分に建物の中に充満するような建て方ですから、
建物が丸いかどうかにこだわらず、
使い勝手が良くて人が大勢出入りできる建て方というように考えられています。
大勢の者たちがその場に集い、神に祈りを捧げるような、
そういう宗教的な心根を育てるのが神社仏閣の役割なのですから、
人を大勢収容することに重きが置かれています。
なおかつ、その中に気が充満するように、建物の随所に気の出し入れ、
例えば「門構え」があり、門の置き場所が十分に参道に繋がって、
参道と門構えの工夫は十分になされているのです。
(参道は気の流れる道で有り、神社に気を呼び込むように造られています。
未だに昔のまま、その位置が変えられていない参道をよく観察してみて下さい。
参道から5メートル位までの立木は太く立派に育っていますが、
それより離れると、細くて弱々しい樹木の所が多いです。)
今の神社は、その参道が変形させられたり、
位置を近くの国道などから入りやすいように変えられたり、
門構えの門の位置が変更されたりしていますから、参考になるものも、
ならないものも有りますから、あなた方が地形を見るときには、
注意をしなければなりません。
今の神社を見て、気の出入りがどうかと考えても、
それは参考にならないことが多いのです。