拈華微笑(ねんげみしょう)―6
更に、張先生は次のように続けます。
各家各派の修錬の啓蒙段階もみな理論の学習から入門して、
先ず要訣の解悟から着手するのである。
元極功と違うのは、訣を黙念する過程を錬功に入る前の段階において、
そして訣のエネルギーを大脳の中に貯存しておき、
錬功・内省・参禅・練丹などの実践に移るとき、本門の功法要訣に対して、
自分の解悟した部分を整理して、自らの訣を作り出して、錬功の全過程を指導する。
最後に自作の訣が完全に功法の精義に適合することが検証されたとき、
即ちこれを「得道」したと言う。黙念をしないようであるけれども、
実際には黙念が始終錬功の全過程を貫通している。
ただ人々がこれを見落としたに過ぎない。
元極功は元極功訣「三元」自身の特性と元極功エネルギーの発生発展法則に基づいて、
功訣を黙念する特殊な方法を採用したのである。
始めから終わりまで功訣を黙念することによってエネルギーを展現し、
そして竅穴に働きかけて、逐次に竅穴を「音化」する。
一旦竅穴の音が玄関(上丹田)の音(心音という)と徹底的に貫通すれば、
訣の情報としてのエネルギーが展現されるようになり、
同時に訣の内包も悟得されるようになり、
修錬の境界もこの悟得と共に絶えずに高められていく。
元極功法「功訣の黙念」の効用がお判りになっただろうか。
諸家諸派の功法が、一人一人の得道にその成果を依存しているのに比べ、
元極功では先哲の背中に梯子をかけて更に高みに登るようなものなのである。
(つづく)
キャノンS90