気配ということ 1
今から十七・八年前、三階建ての自宅@東京の屋上で、
毎日朝5時から二時間から二時間半くらい、動功の修練をするのが日課でした。
東京の遅い日の出は、その時間帯であれば、夏でも冬でも必ず見ることが出来ます。
ですから、晴れていれば、必ず日の出を見逃すことは有りませんでした。
更にすてきなことは、真冬の快晴の日は、西の方向に富士山が見えることでした。
そんな早朝の修練中、動功をしている私のすぐ傍ら
――身体から4、50センチの所を武蔵野に生息する野鳥が飛び抜けていくことが、度々ありました。
修練をしている以外の時には、屋上であろうが、他の場所であろうが、
そんなことは一度も経験したことがありません。
修練中とその他の場合と、何が違うのだろう?しばらくの間、
考えていた期間がありました。
シグマDP2Merrill(メリル)