つばき、唾液、金津玉液 2
通常、「つばき」や「唾液」と同じように使っている「金津玉液」という言葉は、
つばのことも指しますが、元々は、口の中のツボを言います。
このツボは舌の裏側の静脈上に在り、
左側を金津(きんしん)、右側を玉液(ぎょくえき)と呼びます。
中国医学では体液のことを、性質によって「津」と「液」に区分けしています。
津は、澄んでさらさらとしているもの。
液は、重濁で粘性のあるものを言います。
これら津と液を整えるツボという意味と、
無形の臓器のエネルギーを唾液に抽出する大切な場所ということで、
中国では、宝物である「金(きん)」と「玉(ぎょく)」に分けて、
「金津」と「玉液」というように命名したのでしょう。
これらのことは、中国医学の原点といえる「黄帝内経・素門」にすでに記載されています。
今から二千年以上も前のことです。
シグマDP2Merrill(メリル)