太一道から、普善禅師に 2
何事も悩まなければ、新しいモノは生まれません。
ゼロから新たに始まることであっても、何もかもゼロではなく、継承されて受け継がれてきたものなのです。
普善禅師が、悩み続けた結果、天から与えられました。禅師が発見した、悟ったといえば、そうかもしれません。
悩んだ結果のことかも知れませんが、導きによって、受けとったモノでなのです。
普善禅師が受け継いだのは、本人曰く、「まだ充分ではない、がさつな生き方をしていた若い頃」です。
若い頃と言っても、中年頃、40才を過ぎた頃のことです。
360歳まで生きた彼にとっては、40歳という年齢は、若い頃だったのでしょう。
その後、張志祥の祖父に衣鉢が引き渡されるまでに、約240~250年もの年月がかかったことになります。
それはどうしてかと言えば、張志祥に渡すことが定められていたからです。